爆撃機に「高性能」は必要ない!? 秘訣は「敵に近づかない」こと 各国が旧式機を使い続ける理由 日本周辺にも飛来
B-52やTu-95など半世紀以上前に開発された爆撃機が現在でも第一線で使用されています。旧式機が生き続ける背景には「爆撃」手段の大きな変化があるようです。
中国の長射程対艦ミサイルに対抗するアメリカ空軍
一方、中国海軍の急速な拡張を受けてアメリカでも、爆撃機への対艦攻撃能力付与が進んでいます。B-52HやB-1Bに加えB-2「スピリット」にも長距離対艦ミサイルLRASMの運用能力が追加され、将来のB-21「レイダー」も同様に対艦攻撃を重要任務の一つとして担うとみられています。
現代の爆撃機にとって重要なのは敵地上空へ到達することではなく、どこからミサイルを発射できるかという「発射プラットフォーム」としての価値なのです。このように爆撃機の本質は「大量の爆弾を投下する航空機」から「長距離精密兵器を大量に運搬する航空機」へ変化したことで、機体そのものの飛行性能は以前ほど重要ではなくなっています。
敵戦闘機と格闘戦を演じるわけでも、防空網を突破するために超高速で突入するわけでもありませんから、十分な航続距離と搭載能力、そして最新の通信・指揮統制システムを備えていれば、その任務は果たせます。
だからこそ1950年代に初飛行したB-52、H-6、Tu-95等が今なお第一線にあり、現役を続けていられるのです。
Writer: 関 賢太郎(航空軍事評論家)
1981年生まれ。航空軍事記者、写真家。航空専門誌などにて活躍中であると同時に世界の航空事情を取材し、自身のウェブサイト「MASDF」(http://www.masdf.com/)でその成果を発表している。著書に『JASDF F-2』など10冊以上。





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