「日本一短いトンネル」こんなに短かったのか…! まるで現役当時のままの廃線を“自力で通過” ウワサ通りの超人気アトラクションを体験

鉄道の線路の上を走りたい、と願ってもその希望はなかなか叶えられないもの。しかし、自転車型トロッコ「アガッタン」なら、レールの上を“爽快”に走ることができます。実際に体験してみたレポートと、アクセスや予約などの詳細をお送りします。

「日本一短かったトンネル」をトロッコで通過!

 発車時刻を迎え、最前列の先導車が出発。前車が発車したので足に力を入れて漕ぎ出すと、トロッコはスムーズに動き出しました。車間距離は任意ですが、20mほどあけて進んでいきます。 発車すると径の大きな右カーブを進みます。雁ヶ沢駅へは下り勾配が続くので、漕ぐ力もあまり必要ありません。

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架線柱もそのまま残る(遠藤イヅル撮影)

 切り通しを抜けると、前方にトンネルが現れます。全長432mの「道陸神トンネル」です。トンネルの中にはイルミネーションが施されており、幻想的な雰囲気に包まれています。なお「道陸神」とは、道路の悪霊を防いで旅人を守護する神、とのこと。

 そして次はアガッタンの目玉であり、大きな楽しみの一つである「樽沢トンネル」を通ります。鉄道ファンの中には、「あの樽沢トンネル!」と反応した人もいることでしょう。全長わずか7.2m「日本一短いトンネル」として知られたトンネルです。速度が遅い自転車型トロッコでも、あっという間に通過してしまいました。

 吾妻線名物でもあった樽沢トンネルを、自らが運転した乗りもので通れるのですから、とても貴重な体験といえます。なお現在、現役の「JRおよび鉄道路線で日本一短いトンネル」の座は、これまた全長8.7mしかないJR呉線の「川尻トンネル」に譲り渡しています。

 長さ104mの松谷トンネルを抜けると、ゆるいS字カーブに入ります。廃線区間といえども、レールや枕木に大きな傷みは見られず、頭上には架線も張られたまま(場所によっては、ちょっと垂れちゃっていますが)。線路脇には「距離標」や「制限速度標識」、さらには「高崎鉄道管理局」と記された看板も残っており、まるで現役路線を走っているようです。

 左手に建つ「十王堂」という小さなお堂を過ぎると、コース内唯一の踏切「松谷上組踏切」を迎えます。ただし鉄道と違って車道側が優先。踏切手前で必ず一時停止を行い、左右を確認してから進みます。

 その後、線路上からは見えないものの煉瓦積みの橋脚を持つ「平沢橋梁」、続いて「第2松谷橋梁」「第1松谷橋梁」を渡ると、左手には巨大な2本の導水管、右手には1931(昭和4)年に群馬水電が建設した松谷発電所(現:東京電力ホールディングス松谷発電所)を見ることができます。

 すると間も無く「もうすぐ終点 ブレーキ準備」のサインが現れ、「上り」の終点、雁ヶ沢駅に到着。指示に従ってトロッコを停車させ、下車します。徒歩数分のところに建つアガッタンの雁ヶ沢駅側受付に向かい、ヘルメットを返却して終了です。

 レールの継ぎ目を通過するたびに「ガタン、ゴトン」と足元から音が響く中、爽やかな風を受けての乗車はとても気持ちいいものでした。なお、雁ヶ沢駅からスタートの場合は、吾妻峡八ッ場駅に向かって上記と逆順で景色を楽しめます。

【超楽しそう!】これが「当時のままの廃線」を自分で走るアガッタンです!(写真41枚)

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