戦力になるまで何年かかる? 海自いずも型護衛艦、空母化へのハードルとは

海自ヘリ護衛艦「いずも」「かが」の、事実上の空母化が決まりましたが、戦力として計算できるようになるまでには、いくつかのハードルがあります。やはり一朝一夕というわけにはいかないようです。

格納庫の一部と甲板は要改修か

 いずも型の格納庫のうち、航空機の搭載に使用できるスペースは長さ125m、幅21mで、現状の格納庫のままだとF-35Bを横に2機並べて格納する事はできませんが、縦に1機ずつ並べる形であれば、最大7機を格納できます。一部のメディアは、いずも型へのF-35Bの搭載機数は8機程度で、それも常時搭載はしないと報じています。海上自衛隊は基本的に艦載機を常時艦内の格納庫に収容しますが、諸外国の海軍のように機体を飛行甲板上に並べる「露天繋止」をすれば、そこへさらにF-35Bと数機のヘリコプターを搭載できるでしょう。

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「いずも」の航空機格納庫。縦に1機ずつ並べれば最低7機のF-35Bを収容できる(竹内 修撮影)。

 F-35Bを搭載して長期の作戦行動を行なう場合、予備エンジンや兵装類の搭載も必要となります。このスペースを確保するため、格納庫の前部にある第1車庫と、航空機整備庫の後方にある第2車庫を潰して、予備エンジンや兵装類の格納庫とする可能性があります。

 F-35Bの垂直着陸時の排気熱は、アメリカ海兵隊のVTOL(垂直離着陸)戦闘機AV-8B「ハリアーII」よりも高く、アメリカ海軍のワスプ級強襲揚陸艦もF-35Bを搭載するにあたって、飛行甲板下に伝わる熱を低減する、熱拡散コーティングを順次行なっています。いずも型の飛行甲板の耐熱性能は明らかにされていませんが、おそらく熱拡散コーティングは必要になるものと思われます。

 熱拡散コーティングのほか、レーダーの換装や、F-35の運用に不可欠な自律型兵站支援システム「ALIS」、自動着艦誘導システム「JPALS」なども搭載されるでしょうが、少なくとも艦の形が変わるほどの大規模な改修工事を行なわなくとも、いずも型にその運用能力を与えることは十分可能です。

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コメント

3件のコメント

  1. この記事は客観的で面白いね。他の軍事評論家が書いた記事はヲタクが考えつきそうな理屈でいずもの記事書いてた。合理的な理屈を並べ不要論で空母化はないとか書いてた。現実は政治やヒューマンファクターまで考慮して取材してるのかと疑問になる。自民党国防部や防衛省内部の空母派閥や陸自海自と空自の軋轢とか取材してたらどうなるか予想つく。技術的な側面でしか見れない人の限界。

  2. 日本の憲法を変えなさい。 日本には通常の軍が必要です。 大きな空母を建造する。

  3. 早いところ、いずも形3番艦を建造しなきゃならない。

    艦名は「しなの」がいい。

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