戦力になるまで何年かかる? 海自いずも型護衛艦、空母化へのハードルとは

海自ヘリ護衛艦「いずも」「かが」の、事実上の空母化が決まりましたが、戦力として計算できるようになるまでには、いくつかのハードルがあります。やはり一朝一夕というわけにはいかないようです。

もちろん空自も「未知へのチャレンジ」

 いずも型に搭載されるF-35Bは航空自衛隊が運用しますが、航空自衛隊もまずF-35Bのパイロットと整備員をアメリカに派遣して訓練を受けさせ、そのパイロットと整備員を基幹に飛行隊を編成する必要があります。空自は、垂直着陸ができない基本型のF-35A初号機の発注から引き渡しまでに約4年、初号機の引き渡しから臨時F-35A飛行隊を編成するまでには約2年を要していますが、F-35Bも同程度の時間がかかるものと考えられます。

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航空自衛隊への導入が決まったF-35B。写真はアメリカ海兵隊機(竹内 修撮影)。

 F-35Bは、垂直着陸時におけるエンジン推力の調整などが自動化されているため、同様の短距離/垂直離着陸機である「ハリアー」シリーズに比べてパイロットの負担が少なく、また前に述べた自動着艦システム「JPALS」の実用化によって、航空機の空母への着艦も、以前に比べて楽になったと言われています。しかし、これまで一度も空母に戦闘機を着艦させたことがない航空自衛隊のパイロットにとって、未知の領域へのチャレンジであることには変わりはなく、いずも型でのF-35Bの運用開始までには、臨時F-35B飛行隊の編成から、さらに数年を要すると思われます。

 新防衛大綱は2021年度から2031年度までの10年間を想定していますが、いずも型でのF-35Bの運用開始は、最速でも新防衛大綱の期末に近い、2020年代後半ごろになるのではないかと筆者は思います。

【了】

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コメント

3件のコメント

  1. この記事は客観的で面白いね。他の軍事評論家が書いた記事はヲタクが考えつきそうな理屈でいずもの記事書いてた。合理的な理屈を並べ不要論で空母化はないとか書いてた。現実は政治やヒューマンファクターまで考慮して取材してるのかと疑問になる。自民党国防部や防衛省内部の空母派閥や陸自海自と空自の軋轢とか取材してたらどうなるか予想つく。技術的な側面でしか見れない人の限界。

  2. 日本の憲法を変えなさい。 日本には通常の軍が必要です。 大きな空母を建造する。

  3. 早いところ、いずも形3番艦を建造しなきゃならない。

    艦名は「しなの」がいい。

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