空自F-15J/DJ戦闘機、新たな改修でどう変わる? 新中期防、まずは20機から実施

空自F-15J/DJ戦闘機は、おおむね半数ずつの旧型と新型に二分されます。改修困難な旧型がF-35戦闘機で代替される一方、新型はさらなる能力向上改修を受けることが、新しい「中期防衛力整備計画」で示されました。

改修の先にF-15J/DJの新たな役割

 前にも述べたようにJ-MSIP機は、一部の計器盤をアナログ式からディスプレイに変更していますが、後述する「スタンド・オフ・ミサイルの搭載」にあたっては、コクピットのさらなる改修も必要になると思われます。たとえば、イスラエルのエルビット・システムズは「JA2018」に、大型カラーディスプレイを使用する「F-15先進コクピットシステム」を出展しています。このような近代的なコクピットには、アナログ計器の削減による重量低減に加えて、パイロットの負担を減らせるというメリットがあります。

Large 20190105 01
「JA2018」にて、欧州ミサイルメーカーMBDAのF-15模型。両主翼下に地中貫通型巡航ミサイルKEPD350、胴体下に長距離空対空ミサイル「ミーティア」を搭載(竹内 修撮影)。

 敵防空システムの、射程外からの攻撃能力を持たせる「スタンド・オフ・ミサイルの搭載」については、すでにF-15への搭載に向けた調査が行なわれている、空中発射型巡航ミサイル「JASSM」(Joint-Air-to-Surface-Missile)と長距離対艦ミサイル「LRASM」(Long Range Anti-Ship-Missile)の採用が検討されているようです。加えて、これらを搭載するための改修を加えたJ-MSIP機には、航空自衛隊がF-35用の対艦ミサイルとして導入する「JSM」(Joint-Strike-Missile)や、移動目標への攻撃能力を持つ誘導爆弾「ストームブレーカー」、地中貫通型巡航ミサイル「KEPD350」などの搭載も可能になります。

 F-15J/DJは、これまで空対空戦闘を主任務としてきましたが、ここまで述べてきたような能力向上改修を受けたJ-MSIP機は、空対空戦闘能力がさらに向上するだけでなく、空対艦、空対地戦闘も可能な「マルチロールファイター(多用途戦闘機)」へと生まれ変わり、今後も日本の空を守っていくことになります。

【了】

この記事の画像をもっと見る(5枚)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  3. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  4. ウクライナ軍の「1000機の無人機」がモスクワの製油所を襲撃!“タンクが吹き飛ぶ瞬間”を捉えた映像を大統領が公開 今後の影響は?
  5. ロシアのミサイル部品工場が「大炎上」 ウクライナ軍の航空機から発射した巡航ミサイルが「直撃」か
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号