プロが教える高速バス予約のコツ 連休でも座席ゲット! 予約サイトの仕組みと「狙い目」

「キャンセル狙い」にもコツがある

「旅行の予定が決まったときには、すでにどの便も満席だった」という場合でも、払い戻し(キャンセル)の席が出ることがあり、これを狙うコツもあります。

深夜0時、早朝にサイトをチェック!

 長距離の夜行路線を中心に、発券(支払い)期限が決められている路線が存在しますが、こうした路線では、その期限日の深夜に自動キャンセルが行われ、直後に空席が生まれることがあるのです。

 支払い期限の設定は「予約後〇日以内」というケースと、「乗車日の〇日前」というケースがあり、既存事業者の「公式予約サイト」では後者を採用している路線が多めです。これは座席管理システムを導入する以前、紙の台帳で予約管理していた時代に、「乗車〇日前になって未発券(未支払い)の予約はすべてキャンセル」という運用しかできなかったことの名残り。たとえば、「発車オーライネット」は深夜にサービスを停止するので早朝のサービス再開直後、「ハイウェイバスドットコム」は24時間稼働なので、翌0時が狙い目です。

 一方、「高速バスネット」使用の路線と、ウィラーら新規参入事業者の「公式予約サイト」、ならびに楽天トラベルなど「外部の予約サイト」は、ほとんどが「予約後〇日以内に発券(支払い)しないと自動キャンセル」のパターンですので、毎日、少しずつ自動キャンセルが発生している可能性があり、地道にチェックするしかありません。自動キャンセルが行われる時間帯も、サイトごとに異なります。

Large 190401 yoyaku 03

拡大画像

左から東北急行バス「ままかりライナー」、小田急シティバス「ルミナス号」。いずれも東京~岡山線で、繁忙日にはそれぞれの共同運行先による続行便(2号車)も運行(2019年3月、中島洋平撮影)。

キャンセルが増える「乗車日の10日前」

 新規参入事業者を中心に一部の事業者では、乗車日が近づくにつれ払い戻し(キャンセル)時の手数料が増えていきます。その手数料は国土交通省が決めた「標準運送約款」に基づき、「乗車日の10日前から運賃の20%が発生」(それ以前は100円。乗車日が近づくにつれ高くなり当日の払い戻しなら50%)というのが一般的です。したがって、10日前が近づくとキャンセルが増える傾向にあり、狙い目だといえます。JRバス各社が運行する多くの路線では、乗車日の前日より(早期購入割引乗車券の場合は11日前より)払戻手数料が、100円から一気に運賃の20%へ上がるので、同様にその直前でキャンセルが出る可能性があります。

 なお「比較サイト」は、すべての事業者、すべてのサイトの空席を一括して検索してくれるので、ふだんは大変便利な存在です。しかし、データ連携にタイムラグが発生する場合があることから、「繁忙日のキャンセル発生席」のようなわずか数席を探している場合は、空席がサイト上に反映される前に、ほかの乗客の予約が入り満席となってしまう可能性があります。やはり、「公式予約サイト」でこまめにチェックするほうが、確率は高いのです。

この記事の画像をもっと見る(4枚)

テーマ特集「【高速バス特集】もっと格安・快適に移動したい! 高速バス予約のコツと乗車のポイントを徹底紹介」へ

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

6件のコメント

  1. なるほど?と言うかやはりそうか
    サイトごとに席割があるとは思ってたが
    女性専用バス他に女性優先席と言うのをJRバスで見かけたがシステム上は専用と変わらんと聞いたのだが、批判を回避する為の緩めた表現なのだろうか?
    属性、しかも運行関係者の見た目だけの性別判断で切符すら売らない暴挙はどうかと思うが、1サイトの予約で満席で諦めていた自分には有り難い記事です。

  2. はかた号と、ドリームルリエ、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始で、100%とれる方法はないでしょうか、教えてください。

    • 2号車の続行も判断遅いからね、多少は溢れた積み残しなら続行を出さない公共性に欠ける謀が渦巻いてる業界だから実質は狭き門だね、物流に対して何重にも安全のバックアップがあるかのような事言っても大して貨物と変わらん扱いだしね。
      車両の導入経費が嵩むならそれなりの負担をお願いすりゃいいに最近は平日でも繁忙日並みに高い運賃の行程もあるし、いかに旅客事業認可をする当地の陸運局の旅客課が運行会社に運賃を丸投げしてろくに審査も監査もしてない証だよね。
      JRドリーム号のように一台の輸送力が減って高級座席に振って一人あたりの着席面積から二人以上の運賃を取ってしまおうなんて考えは戦略どころか利用者を侵略するような愚かな考えなんだよ
      できるならバスは避けたほうが無難かと思いますがね

  3. 業者丸投げの運賃カレンダー、基本運賃も表示しなくなったし特に運賃も安くないし、やはり国内二階建てバスの
    消滅の影響と28年排ガス規制の車両価格の値上げを分を乗客にオハチを廻してきたしね
    早期購入も会社自らが早い者勝ちみたいな言い回しで発売してるし、最近は首都圏と中部くらいなら新幹線とホテルでも出費抑えられるし、何だか特定の客だけ囲って大転けした老舗旅館みたいで嫌だな
    それと届け出済みとは言え繁忙期に自社の貸し切り仕様や提携会社の貸し切りとか平然と充当する辺りも乗り合い路線の解釈のねじ曲げの火種になりかねないし、何だか客捕り合戦も以前のツアー高速バスの二の舞のような気もするんだけどね

  4. 某社のシステムは欠陥システムで空席が有るのに
    予約が出来ない。乗らないから良いけど。

    皆さんは注意して下さい。

  5. ん~、片道予約より往復予約のほうが窓口は広いとか盲点だな
    まあ、バス会社なんて高価なシートを売りにして旧車のシート付け替えやら定員は同じでもピッチが変わるのに構造変更登録やってるの?みたいな更新車の勢いだからね
    女性専用なんて公共の乗り合い事業の認可の元には存在しないバスを運行して男性の利用できる機会を僅かでも削るような売名目的なバスに予約のコツも何もないとは思うけどね。
    空席や空車を男女で割り当てないなら事業主等の座席の取り置き操作と何ら変わらんし、予約が前提なら全ての利用者をイーブンの立場に置いて考えてもらいたいね。