「四国新幹線!?」大変身したJR車両 0系もどき「鉄道ホビートレイン」とは 座席は本物

鉄道車両のなかには、当初の役割を終えたのち大改造され、見違えるほど“変身”したものがあります。キハ32形気動車を元に生まれた、JR四国の予土線を走る0系新幹線もどき「鉄道ホビートレイン」も、そのひとつです。

「本物の0系新幹線の座席」があるキハ32形「鉄道ホビートレイン」車内

 車両は、カラーリングこそ本物とほぼ同じであるものの、特徴的な団子鼻はハリボテ感が満載で、上半分はフレームがむき出しになっています。前面下部にあり線路上の障害物をはねのける「スカート」と、屋根上にあるアンテナは、そこだけ見れば「似ていなくもない」というレベルですが、それにしても“そっくり”とはほど遠いレベルです。

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「鉄道ホビートレイン」の車内から「団子鼻」を見たところ(伊原 薫撮影)。

 ところが、しばらく眺めていると、だんだんいとおしくなってくるから不思議です。この車両が走る予土線は、JR全体でも有数の赤字路線で、常に存廃問題がくすぶっています。話題を作って乗客を増やしたい、でもお金はかけられない……そんな状況のなかで生まれたのが、この“ニセ新幹線”なのです。

「鉄道ホビートレイン」が登場した際、JR四国が作成したパンフレットやのぼりには、「なんだこの列車は!?」というキャッチフレーズが書かれるなど、車両だけでなくPRにも遊び心が見られました。

 ちなみに、「鉄道ホビートレイン」車内には本物の0系新幹線の座席があるほか、四国を走る車両の模型も展示。床やカーテンも鉄道の図柄になっているなど、実はかなりこだわったつくりになっています。外から眺めるだけではなく、ぜひ一度乗り、細部まで観察してみるとよいかもしれません。

【了】

【写真】0系新幹線そっくり?「鉄道ホビートレイン」車内・車外を写真でチェック!

Writer:

鉄道ライター。乗り鉄・撮り鉄のほか、鉄道旅で酒を楽しむ「飲み鉄」や列車を貸し切って遊ぶ「借り鉄」の普及に勤しむ。最近は、鉄道と地域の活性化アドバイザーとしても活動中。好きな発車メロディはJR北千住駅。

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