「着席列車」だけじゃない鉄道会社の着席サービス「二区間定期券」の工夫と各社の思惑

利便性や快適性を高め、沿線人口を増やしたい鉄道各社。近年は「着席サービス」提供がトレンドですが、行き帰りで利用区間を変えられる「二区間定期券」も、その工夫のひとつです。ただ鉄道会社により、温度差や思惑の違いもあるようです。

行きは直通 帰りは始発 西武の二区間定期券「だぶるーと」は思い切った割引

 具体的に見てみましょう。たとえば西武池袋線の場合、地下鉄直通列車は練馬駅で分岐して小竹向原駅から地下鉄有楽町線、副都心線に直通し、地下鉄の池袋駅経由で新木場駅、渋谷駅方面に向かいます。そして本線の列車は、練馬駅からそのまま西武池袋駅に向かいます。西武池袋線沿線から地下鉄有楽町線沿線に通勤している人の場合、通常の定期券では、地下鉄直通ルートか、池袋駅で有楽町線に乗り換えか、どちらか一方しか利用できません。

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「だぶるーと」では、練馬~池袋間で、西武池袋線と地下鉄直通ルートのどちらも利用できる(国土地理院の地図を加工)。

 しかし西武池袋線で発売されている二区間定期券「だぶるーと」であれば、たとえば、行きは乗り換えなしで通勤できる地下鉄直通列車を利用し、帰りは池袋駅で地下鉄有楽町線を降りて、西武池袋駅から始発列車に乗り座って帰る、といったことができるというわけです。

 定期券を「だぶるーと」にするには、定期券購入時、通常の定期券に1か月あたり2000円程度を加算する必要があります。2000円というと一見、割高なようにも思えますが、平日(20日間)毎日、西武池袋駅から帰宅するなら、1日当たり100円で始発列車が利用できる計算です。ちなみに地下鉄有楽町線から西武線に直通する着席列車「S-TRAIN」の指定券は510円ですから、こちらと比べるとかなりお得です。

 また、地下鉄直通ルートの定期券保有者が、池袋~練馬間を区間外利用する場合の運賃は178円(IC運賃)。池袋~練馬間の通勤定期券は1か月6730円なので、運賃面から見ても思い切った割引をしていることが分かります。

【図解】使い分けが可能「二区間定期券」とは

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コメント

1件のコメント

  1. 長野だとバスで似たような扱いあります。長野電鉄の鉄道とバスで、特殊共通定期券(通勤・通学)持ってると同一区間限定でどっちでも乗れる。

    https://www.nagaden-net.co.jp/info/ticket/

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