私はこうしてJR完乗しました 盲点な路線 会社に遅刻…全行程2万kmをどう楽しんだ?
「未乗区間」に取りつかれ 帰省路も遠回り
しかし、清らかな心とは裏腹の行動をとっている自分がいたことは、認めざるを得ません。
目の前に、「乗ったことのある路線」と「乗ったことのない路線」があったとき、迷わず後者に飛びつく自分、居住地の川崎から実家のある福井までの帰省路をわざわざ遠回りにして、「乗ったことない路線」を組み込んでいる自分……未乗区間、すなわち乗ったことのない路線にとらわれて、知らず知らずのうちに「攻略」していたのです。
そのことに気づいた私は、「ならばもういっそ、JRは完乗しておいたほうが、未乗区間のことを考えず、自由に旅ができるのでは」と考えを改めます。確か2013(平成25)年ごろのことでした。
こういった経緯で完乗を目指すようになったため、一番ゆるい「特急でも夜行列車でもなんでもいいから、とりあえずその線路を通る」をマイ完乗ルールとしました。
私は国鉄民営化後の生まれなので、全国のJR路線を眺めるとき、JR東日本、JR東海、JR西日本のように、会社ごとに分けて見る癖があります(趣味の大先輩方からは「JR育ちらしい見方だ」といわれたことがあります)。その分類でいうと、JR東海は2011(平成23)年時点で完乗、またJR四国は2012(平成24)年8月に、誕生月限定で使える乗り放題きっぷ「バースデイきっぷ」を駆使して完乗していました。
秋田港駅には行かれました?