私はこうしてJR完乗しました 盲点な路線 会社に遅刻…全行程2万kmをどう楽しんだ?
「夕張駅にいるので遅刻します」 JR北海道を完乗したときのこと
残る4社のうち、最初に完乗したのはJR九州です。行程の最後は、鹿児島中央駅から博多駅まで九州新幹線に乗って終わるという、まるで最初から計算しつくされたかのような美しい行程でしたが、仕込みはまったくありません。2014(平成26)年3月のことでした。
それから半年後の2014年10月、いまなきJR石勝線夕張支線の夕張駅(北海道夕張市)でJR北海道を完乗。この日は新千歳空港に向かい、羽田行きの飛行機に乗るつもりでしたが、天候の影響を受け欠航するという憂き目にあいました。完乗を「また今度の機会に」としていたら、早い便に振り替えて帰宅できたのですが。
余談ですが、この翌日は平日で、会社員だった私は朝から通常どおり出勤する予定でいました。「こんな理由で飛行機に乗ることができなかったので、明日遅刻します」と上司に連絡したところ、呆れられたのを覚えています。そこまでとがめられなかったのは、「私は鉄ちゃん」と周囲にアピールし続けた賜物でしょう。
そしてJR東日本の完乗を果たせた、と思い込んでいたのは同年の12月1日、一ノ関駅(岩手県一関市)でした。「思い込んでいた」というのは後日、「残りはJR西日本だけだ」と思いながら路線図をまじまじと眺めていて、失念していた路線に気づいたからです。
秋田港駅には行かれました?