私はこうしてJR完乗しました 盲点な路線 会社に遅刻…全行程2万kmをどう楽しんだ?

晴れて完乗と思いきや… スキーシーズンだけ通れる路線

 一ノ関駅に降り立った4週間後、年末の12月29日、遠回りの帰省路で立ち寄った和田岬線の和田岬駅(神戸市兵庫区)にてJR西日本完乗を達成しました。私の完乗予定では、ここで「JR全線完乗」を果たし、実家で大いに自慢するはずでした。

 失意のままに2015年を迎えた私は1月10日、普通列車を乗り継いで越後湯沢駅(新潟県湯沢町)に向かい、越後湯沢~ガーラ湯沢間のひと駅区間に乗車。これにてめでたくJR完乗を果たしました。同区間はスキーシーズンである冬期しか営業をしていないため、うっかり見落としていたのです。

Large 200402 jrkanjyo 04

拡大画像

冬季のみ営業するガーラ湯沢駅(2015年1月、蜂谷あす美撮影)。

 ガーラ湯沢駅(新潟県湯沢町)でひとまず完乗を果たしたことによって、以降の私は未乗区間を気にせずどこでも出かけられる人間になったので、やってよかったと思っています。なお、新規区間の開業などは「更新作業」として乗りに出かけています。

 さて、話は冒頭に戻ります。「JR完乗しました」と趣味の集まりで報告したところ、先輩方から「ようやくここまで来たか。次は私鉄だな」といわれました。しかし、これに手を出し始めるとまた未乗区間に取りつかれることになるので、こちらはいまのところ目を背けて生きています。

【了】

【画像】経由が多すぎて手書きになったきっぷ

Writer: 蜂谷あす美(旅の文筆家)

1988年、福井県出身。慶應義塾大学商学部卒業。出版社勤務を経て現在に至る。2015年1月にJR全線完乗。鉄道と旅と牛乳を中心とした随筆、紀行文で活躍。神奈川県在住。

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

1件のコメント

  1. 秋田港駅には行かれました?