えっ空母「ロナルド・レーガン」も?「国際観艦式」海上自衛隊が20年ぶりに実施

ブルーインパルスが飛行展示を実施

 航空部隊については海上自衛隊のP-1哨戒機を筆頭に、陸海空の三自衛隊が運用するヘリコプターや飛行機が飛行。V-22ティルトローター機やC-2輸送機、F-35A戦闘機は観艦式初参加でした。それに続いてアメリカ軍のF/A-18EならびにF-35Bの両戦闘機と、フランスから参加したファルコン200哨戒機が航過していきました。

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相模湾で行われた国際観艦式の様子。参加艦船ではないものの、途中でアメリカ空母「ロナルド・レーガン」も姿を見せた(深水千翔撮影)。

 目を引いたのは、陸上自衛隊所属のV-22が2機編隊で参加していたことです。加えて同機は日本語では「ヴィーナス」、英語では「Osprey(オスプレイ)」と別々の愛称で紹介されていました。

 その後行われた訓練展示では、潜水艦の潜航・浮上やP-1哨戒機による赤外線欺瞞装置「IRフレア」の連続射出、そしてUS-2救難飛行艇の洋上離着水が披露されたほか、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」による飛行展示が行われ、秋晴れの相模湾の空に白いスモークでさまざまな模様を描いていました。

 こうして一連の観閲・訓練展示を見届けた岸田総理大臣は、観閲艦「いずも」の格納庫において訓示し、「ロシアによるウクライナ侵略」や「北朝鮮によるICBM級を含む弾道ミサイルの度重なる発射」に触れ、「力による現状変更の試みは世界のどの地域でも許してはならない」として対話による国際秩序の構築を追求すべきと述べる一方、武力行使や威嚇に対抗するため、今後5年以内に防衛力を抜本的に強化するとも明言していました。

【了】

【潜水艦やP-1、US-2の訓練展示ほか】国際観艦式の一連の様子をササっと

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