つながる今昔コミケ会場!?「臨海地下鉄」なぜいま具体化 超巨額でも“効果アリ”?
イベント施設が多いという沿線特性
晴海駅は周辺に鉄道の駅がありませんが、都心部・臨海地域地下鉄が開業することで一気に利便性が高まります。周辺はタワーマンションの建設が進んでいるほか、東京オリンピックの選手村跡地を活用した大規模再開発「晴海フラッグ(HARUMI FLAG)」のプロジェクトが進むと、さらに人口が増えるものと予想されます。
有明・東京ビッグサイト駅は周辺に、東京有明アリーナや東京ビッグサイトといったイベント施設、有明ガーデンといった複合施設などがあり、特にイベント施設では「短時間で多くの利用者を運ぶこと」が求められます。コロナ禍で様相が変化したとはいえ、イベント開催時には既存のりんかい線やゆりかもめにおいて列車が超満員だったことから、その混雑緩和にも寄与するとみられます。
このように、都心部・臨海地域地下鉄の沿線では数多くの大規模施設を抱えている上、今後も様々な開発が進む予定であり、大量輸送機関として地下鉄の建設が必要とされたのです。
ちなみに「晴海フラッグ」があった場所には過去、東京国際見本市会場があり、コミケこと日本最大級の同人誌即売会「コミックマーケット」の会場として使用されていました。東京国際見本市会場が1996(平成8)年に閉場したことで、コミケは現在の東京ビッグサイトへ会場を移したのですが、奇しくも臨海地下鉄は新旧のコミケ会場を結ぶことになります。
臨海地下鉄よりも京急の豊洲延伸を検討したらどうなんだ。品川区や京浜地域から晴海や豊洲に行くには、りんかい線を使うか、新橋や汐留までいったん北上しなければならない。そもそも豊洲から
泉岳寺や品川止まりなど都営浅草線に直通しない快特や各駅停車などをそのまま延長すれば済むだけの話。
豊洲や晴海から乗り換えなしで品川や横浜、羽田空港に向かう路線できれば、相鉄東急、なにわ筋線、阪神なんば線なんかよりもはるかに費用対効果の高いドル箱路線になることは確実である。豊洲は有楽町線に隣接できるし、品川や泉岳寺(両駅とも改良工事決定済み)は既存の京急の駅がそのものが活用できるので、1㎞あたりの工費は臨海地下鉄に比べたら安くなるはず。