“座席鉄”が選ぶ「JR特急で最も快適な普通車」とは グリーン座席なら新幹線並み!

N700S普通席をグリーン車並みにする方法

 鉄道座席で背もたれに枕が備わっていて、人それぞれの体型に対応できることは、特にポイントが高い部分です。普通車の中で形状が優れている快適な座席のひとつが東海道新幹線N700S普通席ですが、これには枕が備わりません。

 筆者は身長173cmで標準体重ですが、N700S普通車はリクライニングした際、座席の湾曲した上縁が後頭部の狭い範囲に当たるので、首が疲れやすくなります。ただ、柔らかい衣類を首と座席の間に挟み枕代わりにすると、グリーン車に近い座り心地に化けます。ぜひお試しください。

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JR東海の特急「ひだ」に使われる、新型HC85系の普通車(2019年12月、乗りものニュース編集部撮影)。

 ここで新旧車両ともに快適さを追求した、JR東海の特急「ひだ」普通車を見てみます。引退が迫るキハ85系は、座席間隔が8600系よりもさらに広い1mですが、枕とドリンクホルダーとコンセントが備わりません。

 一方、つい昨年の2022年にデビューした新型HC85系にはコンセントがあり、眺望性に優れた大型の側窓は魅力ですが、枕とドリンクホルダーとフットレストがありません。こうした理由で、設備面では8600系がやや勝り、在来線の特急普通車としては最高の設備と考えます。

 ちなみに8600系のグリーン車はどうでしょうか。1+2列配置で、首都圏の2+2列グリーン車よりゆったりしています。座席自体は、E5系新幹線とほぼ同じものです。

【写真の答えは?】最も快適だと感じる在来線特急の普通車

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