なんでそんなに売れる!? F-16戦闘機の半世紀 5000機の大台も目前 その“原初の姿”とは

もうすぐ生産数5000機に迫りそうな勢いのF-16「ファイティング・ファルコン」戦闘機。初飛行から半世紀が経とうとするも、いまだ改良が続けられる同機ですが、試作機はちょっとだけ小さかったとか。改良の歴史を振り返ります。

同じF-16C/Dでも中身は別モノ

 この計画には当のアメリカ空軍だけでなく、新しい戦闘機を求めていたヨーロッパ諸国、具体的にはベルギー、デンマーク、オランダ、ノルウェーといったNATO(北大西洋条約機構)加盟国も興味を示していました。その結果、デモンストレーターだったYF-16の設計は見直され、量産型モデルのF-16Aでは性能の向上とそれに伴う機体の設計変更がされています。

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現在、YF-16が展示されているバージニア航空宇宙科学センター。もう1機のYF-16は現在テキサスの博物館でレストア中とのこと(布留川 司撮影)。

 F-16AとYF-16の変更点は簡単にいうと機体の大型化でした。F-16Aは機首部分にAN/APG-66レーダーを搭載するために当該部分を延長しており、その影響で機体の全長はYF-16よりも10フィート(約3m)ほど長くなっています。

 また、主翼下に兵器を搭載するステーションを2か所追加するため、主翼面積を約7%拡大。このほかにも細かい改良が施された結果、F-16の機体重量はYF-16よりも約25%増加しました。このようにして、LWF計画当初は軽戦闘機として生まれたものの、その面影は失われていったといえるでしょう。

 その後、完成したF-16は傑作機として生産が増え続け、次々と改良型も作られていきました。最初のモデルは前出の通りA型とそれを複座(ふたり乗り)にしたB型でしたが、1984年には改良型のC型とその複座D型が誕生、さらに2004年にはアラブ首長国連邦(UAE)の資金提供でE型(複座F型)がそれぞれ初飛行しています。さらに輸出国や用途に合わせたカスタマイズモデルも存在しており、イラク空軍向けのF-16IQやアメリカ海軍向けのF-16Nなどが存在しています。

 加えて、各タイプには型番を示すアルファベットのほかに、大規模改修を受けたことを示すブロックナンバーやアルファベットが付いています。例えばアメリカ空軍で運用しているF-16はC型とD型ですが、運用初期のモデルはブロック25なのに対し、2023年時点の現役機はブロック50/52となっており、機体内部の装備品構成や性能は大きく異なっています。

【唯一無二】飛行状態で展示されている試作機YF-16ほか

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コメント

1件のコメント

  1. そこそこの価格で性能もそこそこで大量に揃える事ができるというのもこの戦闘機の強みではないかと思います。

    F-22の様に輸出は無理絶対にダメだからというような戦闘機の最前にいるような性能が必要になることは、現実的にはほとんど無いという現状を示しているような気がします。

    また、F-35のようなステルス戦闘機が必要になるような戦場が多々あるわけでもなく、ならば、そこそこの価格で性能も良く、将来的なアップデートも可能な機体で良いという事になったのではないでしょうか。

    未だに中小の国の空軍ではMig-21にアップデートを適用して使い続けていたりしているのは、そこそこの価格で使える兵器だからだと思います。(それでもランニングコストの問題もあり、現在では価格そこそこで性能の良い機体への転換が始まっていますが)

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