「世界一高価な飛行機」ズラリ 異例の“お金かけすぎ演習”米空軍が実施 いったいどんな意義が
世界で唯一、アメリカしか保有していないステルス戦略爆撃機が、このたび多数揃った一大実動演習を実施しました。見た目のインパクトは相当なものですが、この演習を行う意義はなんなのでしょうか。
「B-2祭り」じつは毎年開催されている?
アメリカのミズーリ州にあるホワイトマン空軍基地で2024年4月15日、B-2「スピリット」爆撃機が参加する軍事演習「スピリット・ビジランス2024」が行われました。
ホワイトマン空軍基地は、アメリカ空軍が保有する世界で唯一のステルス爆撃機B-2が所属する基地であり、「スピリット・ビジランス」は同爆撃機が参加する演習として2022年にも実施されていました。
その目的はB-2爆撃機とその乗員や支援要員の即応性を確認するもので、実際に複数のB-2を飛行状態まで稼働させ、基地内の滑走路で隊列を組んで地上滑走を行います。
今年の演習ではB-2爆撃機がなんと12機も参加。この機体は生産数がたった21機しかなく(内1機は事故で損失)、高性能ながら少数生産によって1機あたりの価格は約20億ドル(約3087億円、機体価格以外にプログラムすべての費用から計算)以上と、史上最高額の航空機としてギネス世界記録に認定されているほど有名です。
そのような爆撃機が、これだけの数揃って滑走する光景は非常に貴重なことであ、アメリカ空軍が公開した広報写真を見る限り、B-2の即応性をアピールするだけでなく、アメリカ空軍が持つ世界最大のエアパワーを強力に見せつけたといえるでしょう。
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