驚異の加速「蒸気カタパルト」30tの飛行機が2秒で空へ! ただ米空母の象徴“白煙モクモク”消えるかも

空母から艦載機を飛ばす際に使用される「カタパルト」。現在主流なのは蒸気式ですが、すでに最新の電磁式が登場しています。そうなると、映画『トップガン』などで見られた名物シーンも過去のものになるかもしれません。

電磁カタパルトは優秀なんだけど……

 ただし蒸気式は、製造や整備に技術やノウハウが必要で、世界でもイギリスとアメリカしか開発できませんでした。ソ連(当時)は最後まで実用化できず、フランスは自国空母用の蒸気カタパルトをイギリスやアメリカから輸入しています。

 また発明元のイギリスも、空母でのカタパルト運用を止め、艦載機をVTOL(垂直離着陸)機のみにしたため、いまでは蒸気カタパルトを独自に開発し、運用までしているのはアメリカ1国のみです。

 なお、アメリカは現在、次世代のカタパルトとして電磁式を開発し、最新の原子力空母「ジェラルド・R・フォード」に採用しています。このタイプは蒸気式よりもさらに細かく射出力の調整ができるほか、圧力充填が必要なく、整備性も良好で、なおかつ装置全体の小型軽量化も図れるなど、様々な点で蒸気式よりも優れています。

 一方、中国やロシアも電磁カタパルトの研究開発を行っており、前者については最新空母「福建」に搭載したと言われています。

Large 20241113 01
在日アメリカ海軍横須賀基地で整備中の空母「キティホーク」のカタパルト(当時)。シリンダーが2本並列で並んでいるのがわかる(画像:アメリカ海軍)。

 ちなみに、アメリカ空母から戦闘機などがカタパルト発進する際、甲板上に白い煙が漂っていることがありますが、これは蒸気カタパルトから漏れた水蒸気です。温度が下がり白い湯気になったもののため、電磁カタパルトでは発生しません。

 この白い煙は、アメリカ空母での艦載機運用を象徴するもので、映画『トップガン』をはじめとして、アメリカ空母が登場する作品では様々な形で描かれています。しかし、前述したように電磁カタパルトでは白煙が漂うことはまずないため、近い将来、昔をしのぶ懐かしいものになっているかもしれないでしょう。

【了】

【米空母名物!?】スゲー量! 戦闘機まで一直線に伸びる白い煙(写真)

Writer:

子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  2. 「断固たる措置を講じる」首都高公式ブチギレ! 「公平性を著しく損なう」非常識ドライバーに“鉄槌”…一体何が?
  3. 「USB挿しっぱ」でクルマが“故障”する? 三菱公式の投稿にSNS騒然 「一体ナゼ?」「これマジで起きるよ」
  4. 神奈川県警の“バイクは自転車レーン走るな”投稿にツッコミ殺到! 「自転車にも車にもバイクにも迷惑です」…何が問題に?
  5. 史上最大の軍艦より135mもデカい!? 旧海軍「大和」を凌ぐ『エースコンバット8』の新ボス「陸上戦艦」の衝撃スペックとは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号