初飛行から90周年!“英国を救った戦闘機”スピットファイア 実は大戦前期と後期で全く別物だった!?
2026年3月5日、イギリスのスーパーマリンが開発した戦闘機「スピットファイア」が初飛行してから90周年を迎えました。
戦後で空戦も経験した大戦機
初めて本格的に実戦投入されたのは、1940年7月から10月まで行われたバトル・オブ・ブリテン(英本土航空戦)でした。当時は配備数こそ多くありませんでしたが、その優秀な性能からドイツ空軍にも恐れられていたといわれています。敵側のエースパイロットであるアドルフ・ガーラントが、司令官ヘルマン・ゲーリングに対して「自分たちにもスピットファイアを配備してほしい」と皮肉交じりに語ったという逸話も残されています。
エンジン出力はMk.Iの1030馬力から最終型Mk.24では2120馬力へと向上し、最高速度も582km/hから731km/hへと大きく向上しました。大戦初期には日本の零戦のように軽快な運動性能を活かした格闘戦(ドッグファイト)を得意とする機体でしたが、大戦後期になると高速化・高出力化が進み、一撃離脱戦法にも適した性能へと変化していきます。もともとの高い旋回性能も相まって、格闘戦と一撃離脱の双方をこなせる万能戦闘機へと成長していきました。
大戦終盤になると、同じマーリンエンジンを搭載する傑作機P-51「マスタング」に連合軍の制空任務の主役を譲ることになります。しかしスピットファイアは大出力エンジンを活かし、戦闘爆撃機や武装偵察機として引き続き運用されました。
そしてアメリカ、イギリス、ソ連など連合国側の戦闘機の中で、唯一戦後も生産が続けられました。1948年の第一次中東戦争では、敵味方に分かれたスピットファイア同士が戦う場面もあったとされています。
なお、同機は複数の機体がイギリス空軍の「バトル・オブ・ブリテン記念飛行隊(BBMF)」で動態保存されており、航空祭や追悼行事などで飛行しています。





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