「うわ、東京のマンション価格じゃん…」160km離れてるのに!? “畑の中の新幹線駅”が約30年で大化けした、これだけの理由

新幹線はときに“周囲に何もないところ”に駅が設けられますが、その多くでは周辺地域の成長が限定的です。しかし、開業から約30年で既存市街地を超える発展を遂げた駅があります。そこは東京から160km以上も離れた場所です。

インフラ整備で大化け

 その端緒が、駅開設とともに行われた区画整理事業区域で1999年に開業した「イオン佐久平」です。「イオンモール佐久平」に改称した現在では、その規模はそれほど目立つものではありませんが、開業当時、その店舗面積は甲信地区最大でした。

 また道路インフラでは、佐久市を南北に貫く国道141号が2000年に小諸市御影新田から佐久市臼田までの区間で暫定2車線での全線供用を開始、周辺地域から佐久平駅へのアクセスが容易になります。この国道141号沿線には、その利便性により商業施設が多数進出します。

 一方、国道141号に並行する高規格道路として「中部横断道」がすでに一部事業化されていましたが、2003年に「佐久小諸JCT−八千穂高原IC」の新直轄方式への変更が決定。2011年に佐久小諸JCT−佐久南IC間(一部有料)が、2018年に佐久南IC−八千穂高原IC間(無料)が開通します。

 こうしたインフラの整備と並行して、佐久平駅南側、佐久中佐都ICにつながる長野県道154号との間で区画整理事業が長い時間をかけて進行します。2022年秋にはホームセンター「カインズホーム」、大型商業施設「フォレストモール佐久平」が開業し、かつて田園風景は一変しました。

リモートワークでも「通勤」でも注目

 いま佐久平駅周辺には、北陸新幹線駅から徒歩アクセスが可能、かつ上信越道、中部横断道へもすぐという立地の良さを活かしたビジネスホテルが複数立地し、好調に集客しています。とくに冬季にはスキーやスノボなどウインタースポーツを楽しむ人が集まり、週末は満室で部屋が取れないことも恒常化しています。

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北陸新幹線・小海線の「佐久平駅」。駅名は当初「佐久駅」と仮称されたが、「小諸佐久駅」「佐久小諸駅」を主張する小諸市との論争ののち、長野県知事の調停により決着した(植村祐介撮影)

 また駅から少し歩けば、中層マンションが立ち並び、現在も建設中のマンションも複数あります。

 地方都市にもかかわらず、周辺の商業施設の充実で「クルマなしで暮らせる」という魅力もさることながら、コロナ禍では「新幹線の駅が間近で、東京駅へも1時間15分ほど」という利便性により、リモートワークの拠点としても人気を集めました。

 いまでは、“東京への通勤も可能”という評価によって、新築マンションの価格は「65平方メートル前後で5300万円台」という、マンション価格高騰前の東京の水準に近い水準です。

【スゴい大化け…】これが開業当時の「佐久平駅」です!(地図/写真)

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