「2人の命」を救うため軍用機100機超が敵地へ! 撃墜されたF-15パイロットを奪還せよ 米軍の壮絶な救出作戦

イラン上空で、アメリカ空軍のF-15E「ストライクイーグル」が撃墜されました。敵地に投げ出された2名の搭乗員を救うため、米軍は100機以上もの航空戦力を投入しました。絶対に兵士を見捨てない、米軍の揺るぎない理念に迫ります。

敵地に落ちたF-15E! 搭乗員2名のために「100機超」を投入

 2026年2月以降、アメリカおよびイスラエルによる対イラン航空攻撃は、周到に構築された航空優勢と高度な電子戦能力を背景に実施されてきたなかで、ほとんど損害を出さぬまま一方的に戦果をあげています。

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自己防御システムであるフレアを投下するF-15E「ストライクイーグル」しかし現代のミサイルは妨害への耐性が強く、効果が必ず期待できるとは限らない(画像:アメリカ空軍)

 しかし、いかに精緻な作戦計画をもってしても、戦争に「絶対」は存在しません。その冷厳な現実を示すかのように、ついに最初の損失が発生しました。4月2日、アメリカ空軍の戦闘攻撃機F-15E「ストライクイーグル」が撃墜され、搭乗していたパイロットおよび後席の兵装システム士官は、敵地たるイラン領内からの脱出を余儀なくされたのです。

 この瞬間、戦局は質的転換を遂げました。すなわち、「迅速なる救出」を至上命題とするアメリカと、「早期の捕縛」を狙うイランとのあいだで、搭乗員の確保を巡る熾烈な時間競争が開始されたのです。

 航空機の喪失そのものよりも、その後に待っている一連の行動こそが、軍事組織の本質と価値観を最も雄弁に露呈させます。アメリカが選択したのは、躊躇なき大規模な戦闘捜索救難(CSAR)の発動でした。

 投入された航空戦力は百機を超え、戦闘機、電子戦機、空中給油機、無人機、救難機など、ありとあらゆる航空機が用いられました。なかでも中核を担ったのは、長距離浸透能力を有するHC-130J「コンバットキングII」および、回収任務に特化したHH-60G「ペイブホーク」です。

 ただ、これら航空機は、輸送機もしくは汎用ヘリに自己防御システムを搭載しただけの機体であり、脆弱性を抱えています。それでも依然として敵防空網の脅威が残存するイラン領空へと突入した事実は、本作戦の危険性を如実に物語っていると言えるでしょう。

【まるで空飛ぶ要塞!】上空で派手に火を噴くAC-130対地攻撃機(写真)

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