戦闘機ビジネスの常識が変わる! スウェーデンが“国の守り”「グリペン」をブラジルに委ねた異例の決断…その理由とは
スウェーデンの防衛大手サーブが、戦闘機「グリペン」の生産能力をブラジルで拡大するための基本合意を締結しました。世界市場での需要増を見据え、スウェーデン国外で唯一の最終組立拠点を強化する狙いです。
今回の合意で何が変わる?
今回の合意により、ブラジルはスウェーデン国外で唯一のグリペン最終組立拠点としての役割をさらに強めることになります。海外企業に戦闘機の生産技術や品質管理のノウハウまで受け継がせる例は多くなく、その意味では、サーブがエンブラエルへ「暖簾分け」をしたような動きといえるでしょう。
背景には、中南米を含む世界市場で今後見込まれる需要増への備えがあります。各国で戦闘機の更新需要が高まれば、スウェーデン国内だけでは生産能力が不足する可能性もあります。その際、ブラジルの生産ラインを活用することで、サーブはより柔軟に受注へ対応できるようになります。
将来、新たな輸出契約がまとまれば、ブラジルで組み立てられたグリペンが第三国へ引き渡される可能性もあります。今回の合意は、これまで「スウェーデン製」というイメージが強かったグリペンが、ブラジルを第二の生産拠点として世界へ供給される体制づくりを加速させる節目の契約といえそうです。
Writer: 布留川 司(ルポライター・カメラマン)
雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info





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