通勤電車は平成にこれだけ変わった! いまでは「当たり前」の座席・設備、いつから?

同じ平成時代でも、その初めと終わりとで通勤電車は大きく変わりました。外観が銀色の車両が普及。車内設備も、座席やバリアフリーに関して、「いまでは当たり前」になっているものが次々と生まれました。

座席はくぼみやポールで区切り付きに

 平成初期の通勤電車は、その多くが鋼製の車体でした。それから30年、たとえばJR東日本の在来線の一般形電車は、新潟にわずかに残る国鉄時代製造の115系電車を除き、すべて銀色のステンレス車両に置き換えられています。私鉄を見回しても、東武8000系、西武新101系、小田急8000系など鋼製車体の電車は数少なくなりました。とはいえ電車の変化は車体の素材だけではありません。平成の時代に大きく変わったのは、むしろ車内設備の方かもしれません。いまでは当たり前の光景、いつからそうなったのでしょうか。

Large 190412 heiseitsukin 01
平成初期は首都圏のJR各線を走っていた103系通勤形電車(画像:photolibrary)。

 通勤電車の座席といえばいまも昔も、ロングシート(通路を向いて座る長い座席)ですが、その造りはかつて、スプリングが中に入った「ベンチシート」が主流でした。路線や車両によってふわりと沈んだり、硬めながらしっかり支えたりと、座り心地にも個性がありました。

 昔のシートには一人分ごとの区切りはなく、せいぜい背の部分に着席箇所の目安になる柄を付けていた程度でした。そのため、好き勝手に座っていくと7人掛けのところに6人しか座れないこともしばしばで、「座れない」という苦情が寄せられていました。

この記事の画像をもっと見る(3枚)

テーマ特集「新生活に役立つ! 通勤ラッシュの乗り越え方から「座れる列車」「高速バス通勤」まで」へ

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

6件のコメント

  1. JR東の209系(901系)から導入の座席袖仕切も忘れてはいけない。
    これのおかげで座席端着席者とドア脇通称狛犬ポジションとのトラブルが減ったのは良い。
    いっそ網棚の高さまで完全に仕切る方がもっと良いと思えるのだが…
    座席の区分も一人分ずつ小さな衝立を立てて区切ってしまうのはどうか?

  2. 冷房車。
    平成一桁のころは、
    まだ残ってたなぁ。

  3. 横浜線に103系が来た時は嬉しかったな
    しかも高運転台で青と緑の混結に横浜線の看板、東海道の湘南色に混ざるスカ色のグリーン車、マジ五色素麺のような美しさだったなー
    今の列車は優等生だけど昔の列車は土臭さに風景に溶け込む情緒がありましたね

  4. 103系の映像が全て関西だと、少し前まで現役だった点。
    だいだい:大阪環状線、大和路線直通快速
    青緑:東海道線・山陽線普通、阪和線普通
    黄緑:大阪環状線、大和路線、JR奈良線
    奈良線以外の103系はすべて撤退、奈良線の103系は、そろそろ消滅らしいが。

  5. この記事のとおり平成年間の変化は確かに大きいが、103系から209系、つまり前の東京オリンピックから1990年代までの変化は、同じ30年の長さでも、もっと凄まじかったようにも思う。
    E235系を見ても、209系を初めて見た日の衝撃がないのは、歳のせいだけではないと思う。
    バリアフリー対応、あらゆるえへの配慮、合理的で快適になったのは良かったが、くたびれた103系がガタピシ都心を闊歩していた、あの平成前半がただただ懐かしい。

    • すみません。あらゆるへの→あらゆる人への、です。