新幹線や特急列車のきっぷ指定券 年末年始 GW お盆などの繁忙期 うまく予約する方法

団体割引、購入なら1人でできる

【6】キャンセル待ちを狙う(当日)

 出発当日にキャンセルが出る場合もあります。「もう自由席に並ぼう。席がなくて立ちっぱなしでも仕方ない」と諦める前に、チャレンジする価値はあります。筆者は以前、東京発大阪行きの夜行急行「銀河」の寝台を、発車6時間前に獲得したことがあります。

 このとき、復路の手配も忘れずに。往路と同様のタイミングで手配することをお勧めします。「帰りのきっぷは帰る日でいいや」と思っていると、満席になってしまうかもしれません。

【7】 9か月前から獲得する裏ワザ

 最後に、JRの指定券を9か月前から獲得する方法を紹介します。それは、先ほど少し触れた「団体割引」を使うことです。実は、団体割引きっぷは個人でも購入可能です。ただし「8人以上、同一行程」という条件があります。なお、割引は乗車券のみに適用。年末年始など繁忙期は10%割引、それ以外の閑散期は15%割引になります。

 団体割引乗車券は9か月前から14日前まで申し込み可能です。運賃(乗車券代)と指定席券などの料金は一括で支払います。8人といえば4人家族の2組分。兄弟でそれぞれの家族が帰省する場合など、どこかで待ち合わせて一緒に行く、という使い方が考えられます。大学のサークル旅行でしたら、8人は簡単にクリアできる人数でしょう。

「思い立ったらスグ行動」「発車時刻まで諦めない」で、皆さんの健闘を祈念します。

【了】

※一部修正しました(11月23日 19時45分)。

【写真】きっぷの予約が手作業だった時代

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Writer: 杉山淳一(鉄道ライター)

乗り鉄。書き鉄。ゲーム鉄。某出版社でゲーム雑誌の広告営業職を経て独立。PCカタログ制作、PC関連雑誌デスクを経験したのち、ネットメディアなどで鉄道関係のニュース、コラムを執筆。国内の鉄道路線踏破率は93パーセント。著書に『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。日本全国列車旅、達人のとっておき33選』(幻冬舎刊)など。

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コメント

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1件のコメント

  1. 「スマートEX」「エクスプレス予約」には
    「事前申込サービス」がありますが。。。