東海道・山陽新幹線「ひかり」その未来は? 「のぞみ」と「こだま」の中間
300系「のぞみ」誕生 減る「ひかり」
1992(平成4)年、300系電車による「のぞみ」が誕生します。最初は東京~新大阪間のみ。朝と夜にそれぞれ1往復でした。停車駅は東京・新横浜・名古屋・京都・新大阪です。ただし、朝の下り1本は名古屋と京都を通過し、地元から反発された時期があります。航空会社間で路線や便数などを設定できる航空自由化によって、東京~大阪間の航空運賃が下がっており、JR東海は所要時間短縮を図ろうと対抗していました。しかし、その切り札は「ひかり」のスピードアップではなく、300系「のぞみ」でした。
300系「のぞみ」は東京~新大阪間の所要時間を2時間半に短縮しました。最速ランナーの座は「ひかり」から「のぞみ」へ。「ひかり」は「ひだま」中心のダイヤとなって、徐々に運行本数を減らしていきました。東海道新幹線にとって、東京~名古屋~新大阪間の需要がとても大きく、需要と供給のバランスが問題になっていたわけです。
現在、東海道新幹線の「ひかり」は1時間に2本。利用ぶりは盛況ですが、その背景には「JAPAN RAIL PASS」「フルムーン夫婦グリーンバス」などの利用者が、2本の「ひかり」に集中しているからとも言えます。
杉山さん、6ページ目……。
> 2020年に東京~名古屋間でリニア中央新幹線が走ると
まだですまだです!(笑)
ご指摘ありがとうございます。 訂正いたしました。
ありがとうございます。ひかり号の利用者に外国人や高齢者が多いのは、ある意味JR東海/西日本が、そうさせてしまったものではないかと思います。ジャパンレールパス(JRP)やフルムーン夫婦グリーンパス(FMGP)はいずれも利用条件に当てはまれば、日本全国のJRグループ全線が新幹線を含めて特急指定席が乗り放題の反面、のぞみ号(2011年春からは、みずほ号も)運行当初の全席指定の時から、そして2003年秋以降の自由席設置からは、その自由席をも含めて一切利用不可となっているので、こだま号では、それしか停まらない駅で乗り降りする場合を除いて目的地への到着が遅すぎる為、必然的にひかり号(新大阪以西では、さくら号も)に流れるシナリオであります。