東海道・山陽新幹線「ひかり」その未来は? 「のぞみ」と「こだま」の中間
訪日外国人や高齢者の利用が多い「ひかり」
「のぞみ」に乗れないきっぷを持つ人も利用します。訪日外国人向けのJR線乗り放題きっぷ「JAPAN RAIL PASS」は、自由席も含め「のぞみ」「みずほ」を利用できません。そこで、訪日外国人が東京~京都間を早く移動する列車として「ひかり」は人気があります。筆者が「ひかり」に乗るときはいつも、訪日外国人の多さに驚きます。
日本人向けのきっぷも「のぞみ」に乗れないものがあります。たとえば夫婦合わせて88歳以上で利用できる「フルムーン夫婦グリーンパス」です。また、JRグループの高齢者向け会員組織「ジパング倶楽部」も、「のぞみ」の特急券は割引されません。乗車券のみ割引されます。そのため、彼/彼女らもよく「ひかり」を利用するのです。
「のぞみ」より指定席料金が安いから、という理由で「ひかり」に乗る人はいるかもしれません。ただし、自由席料金は「のぞみ」「ひかり」「こだま」どれも同じです。節約派は「のぞみ自由席」を選びそうです。
1992(平成4)年に「のぞみ」が誕生するまで、「ひかり」は東海道新幹線の最速列車として君臨しました。
「ひかり」のデビューは1964(昭和39)年。東海道新幹線開業と同時です。列車名は公募され、1位が「ひかり」でした。ちなみに「こだま」は10位。「こだま」は東海道新幹線開業まで、東京~神戸間を走った在来線特急というブランドイメージがありました。
杉山さん、6ページ目……。
> 2020年に東京~名古屋間でリニア中央新幹線が走ると
まだですまだです!(笑)
ご指摘ありがとうございます。 訂正いたしました。
ありがとうございます。ひかり号の利用者に外国人や高齢者が多いのは、ある意味JR東海/西日本が、そうさせてしまったものではないかと思います。ジャパンレールパス(JRP)やフルムーン夫婦グリーンパス(FMGP)はいずれも利用条件に当てはまれば、日本全国のJRグループ全線が新幹線を含めて特急指定席が乗り放題の反面、のぞみ号(2011年春からは、みずほ号も)運行当初の全席指定の時から、そして2003年秋以降の自由席設置からは、その自由席をも含めて一切利用不可となっているので、こだま号では、それしか停まらない駅で乗り降りする場合を除いて目的地への到着が遅すぎる為、必然的にひかり号(新大阪以西では、さくら号も)に流れるシナリオであります。