高速道路 2020年春の開通ラッシュ! 新東名 首都高 阪神高速…「日本最東端の高速」も
大阪の阪神高速開通が「奈良」を変える
3月の開通ラッシュはまだまだ続きます。
深川留萌道 留萌大和田IC~留萌IC(北海道留萌市)
・開通日時:2020年3月28日(土)15時
・延長:4.1km
道央道の深川JCT(北海道深川市)から北西に伸びる深川留萌道、その最後の延伸区間です。今回の開通により、約50kmの計画区間すべてが開通します。北海道で計画されている高規格幹線道路で全線開通を迎えるのは、この深川留萌道が初めてです。
留萌市から深川市までの所要時間は、深川留萌道の整備前と全線開通後とを比べると約20分、旭川市までは約30分短縮されるそうです。留萌開発建設部は深川留萌道の開通効果として、海産物輸送の速達性や定時性の向上、沿線地域から旭川市内に位置する高次医療施設までの搬送時間短縮などを挙げます。
阪神高速6号大和川線 鉄砲~三宅西(大阪府堺市~松原市)
・開通日時:2020年3月29日(日)16時
・延長:7.7km
大和川線は堺市と松原市を東西に結ぶ路線で、今回の開通により三宝JCT~三宅JCT間9.7kmの全線が完成します。大部分がトンネルになっている今回の開通区間には、新たに常磐出入口、天美出入口などが新設されます。
大和川線は、阪神高速湾岸線や14号松原線、近畿道などとともに、大阪市の近郊を取り囲む環状道路「大阪都市再生道路」の一部を構成します。阪神高速のネットワークは1号環状線から各方面へ放射状に延びており、そうした路線どうしを行き来する場合、これまでは大阪都心部の環状線を経由する必要がありましたが、大和川線の開通で、都心部の迂回ルートが形成されます。
これにより大きく変わる地域のひとつが、奈良県の西名阪道沿線です。西名阪道から神戸方面へ向かう場合、これまでは大阪都心部経由、もしくは近畿道を北上して名神などを経由する必要がありましたが、大和川線経由で都心部を通ることなく大阪湾沿いに向かうことが可能になります。阪神高速道路によると、奈良県内の製造業が集中する西名阪道の沿線地域と阪神港のアクセスが向上し、物流の効率化も期待されるそうです。
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ちなみに、2月から3月にかけては全国の高速道路でICの新設や、4車線化などの改良工事、また一般道バイパスの開通も相次ぎます。
【了】
※一部修正しました(3月3日9時00分)。
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