高速道路「絶対注意の急カーブ区間」5選 東名 東北 中央 中国 首都高は別格

東名や東北道で事故多発の急カーブ連続区間

 東名高速や東北道にも、急カーブが連続する要注意の区間があります。

東名高速 大井松田IC~御殿場IC(神奈川県、静岡県)

 大井松田IC~御殿場IC間のうち、神奈川・静岡県境の山間部区間は急カーブや急勾配が連続するため、最高速度が80km/hに制限されています。R=600以下のカーブも多く、なかでも急なのは下り線の鮎沢PA手前にあるR=300というものです。また上り線は、この区間で最後のトンネルとなる吾妻山トンネルを抜けると、右に左にカーブする長い下り坂が3km以上続き、速度超過を招きがちです。神奈川県警も事故多発区間として特に注意を呼び掛けており、「雨の日はスピードを落とし、スリップ事故に注意しましょう」としています。

 NEXCO中日本の資料によると、この大井松田IC~御殿場IC間はR=1500未満のカーブの数が58か所と、他区間と比べても突出しており、事故による渋滞発生回数も多いそうです。これに並行して建設が進められている新東名は、最小でもR=3000という緩やかなカーブになるとしています。

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大井松田IC~御殿場ICは急カーブ、急勾配が連続する(画像:NEXCO中日本)。

東北道 村田IC~仙台南IC(宮城県)

 東北道のなかでも仙台周辺の区間は地形が山がちなうえ、1970年代前期と開通が比較的早いこともあり、急カーブと急勾配が連続します。特に、村田ICから仙台南ICにかけては、蔵王山系東側の丘陵から仙台の市街地へ、長い下り坂となっているうえに、「この先急カーブ R=400」という看板が何度も登場します。また最高速度も80km/hに制限される区間です。

 この村田IC~仙台南IC間は仙台近郊で交通量も多く、2019年上半期には76件の事故が発生しました。高速道路の区間別では宮城県内最多であり、2番目の仙台南IC~仙台宮城IC間の2倍を記録しています。

【航空写真】首都高本線の「R=88」カーブ

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コメント

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1件のコメント

  1. 東北道、走ってるとヤな緊張感があるよねぇ。だいたい速度オーバーのせいなんだけど。