高速道路「絶対注意の急カーブ区間」5選 東名 東北 中央 中国 首都高は別格
「高速道路の本線上で最も急なカーブ」とは?
中国道や首都高に、これまで紹介したものより、はるかに急なカーブが存在します。
中国道 北房IC~新見IC(岡山県)
中国地方を東西に結ぶ中国道は、これまで紹介した各路線と比べても特に急カーブや急勾配が多い道路です。特に、岡山県内の山間部にあたる北房IC~新見IC間には、呰部(あざえ)トンネル付近にR=200という「高速道路の本線上で最も急なカーブ」が存在します。
同区間ではこのほかにも、R=250やR=300といった高速道路では珍しいレベルの急カーブが連続するため、一部で最高速度が60km/hに制限されています。そもそも、山陽道よりも開通が早く、中国山地の山肌を縫うように建設された中国道は、大阪近郊の区間を除き、ほぼ全線が80km/h制限です。山陽道と比較すれば交通量はだいぶ少ないものの、走行には注意が必要です。
首都高4号新宿線 代々木~西参道(東京都渋谷区)
首都高のような都市高速は一般的に、「高速道路」を名乗ってはいるものの、ほとんどの区間では最高速度も一般道並みに制限されています。これまで上げたような「高速自動車国道」とは規格のうえでも比較にならないかもしれませんが、そのぶん、とりわけ注意を要する急なカーブもあります。そのひとつが、首都高4号線の代々木出入口付近にある通称「参宮橋カーブ」です。
参宮橋カーブの曲線半径はR=88、ほぼ直角に近く先の見通しが効かないうえ、その前後区間にも急カーブが連続し、さらに代々木出入口や新宿出入口、代々木PAの分岐・合流が現れることもあり、かつては首都高で事故が最も多い地点でした。2000年代より、カーブの先の状況を簡易図形でカーナビ上に表示するという注意喚起を行い、事故は大幅に減少したものの、走行には特に注意が必要な区間といえるでしょう。
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今回は高速道路の本線上にある急カーブを紹介しましたが、ICやJCTのランプには、より急なカーブが多く存在します。たとえば、地下トンネルの首都高C2中央環状線と、高架の3号渋谷線をらせん状のランプウェーで結ぶ大橋JCTのうち、最も急な部分の曲線半径はR=40です。
【了】
東北道、走ってるとヤな緊張感があるよねぇ。だいたい速度オーバーのせいなんだけど。