路面電車もスピード違反で取り締まられるの? 信号無視は? 背景にあるルール
社内規定でさらに安全な速度に
とある路面電車が行き交う市を管轄する県警は「違反が認められれば、路面電車でも特に区別することなく取り締まります」といいます。
ただし、路面電車はたいてい停留場どうしの距離が近いため、スピード違反に問われることは通過でもしない限り現実的ではないでしょう。加えて各事業者は法令を遵守するとともに、カーブやポイントなどでは社内規定によってさらに遅い速度で進行することを定めています。
違反の取り締まりは信号無視も同様です。
併用軌道となっている交差点などには一般的な交通信号機に加え、黄色矢印などを表示する路面電車用の信号機が併設されることがあります。例えば赤信号は、道路交通法施行令の第2条によって、路面電車を含む車両や歩行者は進行してはならないと定められています。
ちなみに反則告知書(違反切符)を見ると、違反車両の欄に「路面電車」の項目があります。
ところで、路面電車であっても一部の区間が専用線になっているケースがあります。ここは併用軌道に対して「専用軌道」あるいは「新設軌道」と呼ばれます。専用線では軌道法ではなく鉄道事業法が適用されることもあり、その場合はたいてい、一般的な列車と同様の規制がなされます。
【了】
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