バブル期“究極の寝台列車”どんだけすごかったか! 伝説の24系客車「夢空間」

バブル絶頂期の1988年、遠くパリから海を越え「オリエント急行」がやって来ます。日本のJR線を走り大人気を博すと、JR東日本は翌年、3両の豪華車両「夢空間」を新造。これは国内の鉄道史でも最上位の豪華車両でした。

鉄道史に残る超豪華車両

「夢空間」は、A個室寝台車、ラウンジカー、展望食堂車の3両で構成され、コストを度外視した贅沢な内装が施されていました。

 改造車である「北斗星」や「トワイライトエクスプレス」とは異なり、新製車ながら「北斗星」への連結を想定して、既存の14系・24系客車と同じ電気制御回路を備えます。いわば最後にして究極の24系寝台客車でしょう。

Large 20220608 01
寝台車「デラックススリーパー」の「スーペリアツイン」。カーテンもホテル並みの豪華さだ(2008年3月、安藤昌季撮影)。

 まず寝台車「デラックススリーパー」ですが、内装は「オールドニュー」をテーマに高島屋が手がけたものです。個室は全て2人用で、A室(後に「エクセレントスイート」と命名)1室、B室(後に「スーペリアツイン」と命名)2室を備え、車両の定員はわずか6名でした。

 A室の個室幅は1.99m、長さは7.38mで、専有面積は14.7平方メートルにも及びました。6.1mの長さを持つ居室部分はリビングと寝室に分けられており、リビングには電話やオーディオ機器も完備。寝室は寝台幅1.25mのセミダブルベッドがL字型に配置されました。寝台の幅が広すぎて、横には並べられなかったのです。

 この寝台幅1.25mは、寝台特急用車両としては現在でも日本一です。筆者(安藤昌季:乗りものライター)は上で横になったことがありますが、まさにホテルのベッドの寝心地でした。また、床が10cmの高床であるため、走行音も静かでした。

 さらに、個室内にユニットバスも備えられていました。シャワー設備のある寝台車は戦前から存在しますが、お風呂は国内では初めて。その後も2017(平成29)年に登場した「トランスイート四季島」まで、例を見ない豪華設備でした。

 B室はリビングが寝室兼用でした。長さが3.25mと短いことと、寝台幅が80cmと狭いことがA室との違いでしたが、こちらも浴室が備えられたハイグレードな個室寝台でした。

【もう高級ホテルやん】なんと豪華な「夢空間」の車内 ほか東京を走った「オリエント急行」

【鉄道特集】往年の名車、活躍中のエース どんな車両? 国鉄時代の思い出も

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  2. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  3. 「知らなかった!」SNSで話題に 高速道路の“2つ並んだ赤い三角コーン”、実は超重要な「ある合図」だった! NEXCO公式が投稿
  4. 「断固たる措置を講じる」首都高公式ブチギレ! 「公平性を著しく損なう」非常識ドライバーに“鉄槌”…一体何が?
  5. ロシアのミサイル部品工場が「大炎上」 ウクライナ軍の航空機から発射した巡航ミサイルが「直撃」か
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号