九州にも国鉄103系なぜ在籍? 登場は20年遅れ “新しい電車は不要”当時の判断

国鉄を代表する通勤形電車103系は、首都圏や関西、名古屋周辺でも活躍した電車です。その多くは引退していますが、九州では筑肥線で現役です。同線にはだいぶ遅れて導入されましたが、「103系でなければならなかった」理由があります。

登場から約20年後に九州進出

 昭和の国鉄を代表する通勤形電車103系は、前回の東京オリンピックが開催された直前の1963(昭和38)年、山手線に初めて導入されました。それから60年あまり、山手線ではとうに引退し、長く使われている西日本地域でも、ごくわずか残るのみとなっています。

 他方、九州では1983(昭和58)年に筑肥線へ103系が導入され、現在も使用されています。なぜ九州で唯一、筑肥線に103系が在籍するのでしょうか。

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九州で活躍する103系電車1500番台(柴田東吾撮影)。

 筑肥線は福岡県の西部に向かう路線で、博多から唐津付近を経由して佐賀県の伊万里に至るルートでした。1983年に起点側の博多~姪浜間が廃止されるとともに姪浜~唐津間は電化され、現在の福岡市営地下鉄空港線と相互直通運転を行うことで、都心部へアクセスする形に変更されました。こうして、筑肥線は都心と郊外を結ぶ通勤通学路線に大変身を遂げましたが、唐津付近では路線が分断され、伊万里方は電化されずに残されました。

 この際に造られたのが九州の103系で、1982(昭和57)年製。翌年に筑肥線の電化が完成したことで営業運転が始まりました。

その頃、首都圏では…

 筑肥線に103系が導入された頃、首都圏では省エネルギー対応の電車が量産体制に入ったところでした。中央線では201系の導入が進んでいたほか、現在の東京メトロ千代田線に直通運転を行う車両として、203系が常磐緩行線に導入されました。当時の鉄道雑誌を見ると、203系と筑肥線向けの103系が同じ巻号(本)に収録されているのです。

【5色混合の山手線】たった3日間だけ走った103系

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  1. 直流電化に触れてないのはどうだろうか

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