最強の”デジタル世代” 多機能ステルス戦闘機「F-35」の初飛行日 -2006.12.15

今から16年前の2006(平成18)年12月15日、ステルス戦闘機F-35A「ライトニングII」が初飛行しました。

新時代の戦闘方式の幕開け

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ロッキード・マーチン製の最新戦闘機F-35「ライトニングII」(画像:Robert Sullivan)。

 今から16年前の2006(平成18)年12月15日、ステルス戦闘機F-35A「ライトニングII」が初飛行しました。

 F-35は21世紀の新型戦闘機として、これまでの多様な戦闘機を統合し、「デジタル時代」に特化したプラットフォームとなる機体として開発されました。複数の国がパートナーシップとなって共同開発することで、一程の規格統一を図り大量生産を実施、これにより開発・製造コストを低く抑えることができる仕組みになっています。かつては未来の最先端技術、重要機密の極みでもあったステルス技術ですが、時代が進んですでに「オープン・アーキテクチャ」とも言うべき普及時代になっていたのです。

 これまでの「戦闘機としての飛行性能を高め、高速性や高機動性を活かして攻撃する」というスタイルを一新。最新鋭の「AESAレーダー」で敵よりも先にターゲットを定め、敵よりも先に長距離誘導ミサイルで攻撃していきます。パイロットが個々に動くのではなく、僚機どうしや艦隊(空母)、飛行場(拠点)、さらには後方の司令部などとリアルタイムでデータをやり取りし、常にチームで作戦遂行にあたる形へ、戦術も大きく変化することになりました。

 ヘルメットには内蔵されたヘッドアップディスプレイによりさまざまな情報が表示されるほか、機体の全方位センサーにより、パイロットは仮想的に周囲全方向の風景を見ることができます。戦闘でパイロットのフィジカルや判断が占める割合が低くなり、より「労働環境」の改善が図られています。

 この日に初飛行を実施したのは、基本タイプといえる空軍仕様のF-35Aで、あくまでスタートラインにすぎません。その後、ソフトウェアを含むさまざまなアップデートを遂げ、機体形状も異なる垂直離発着可能なF-35B(2008年7月11日初飛行)や、空母に搭載する艦載仕様のF-35C(2010年6月8日初飛行)も誕生。またF-35A自体も2015年に実用化された後も、兵器搭載量を4倍に拡張できる「ビーストモード」など、さらなるポテンシャル拡大が続けられています。

 2022年12月現在、F-35はシリーズ合計で約900機納入されており、アメリカを始めとして、イギリスやオーストラリア、オランダ、イスラエル、イタリアなどでも運用しているほか、日本も航空自衛隊で配備が進められています。

【了】

【写真】最強進化「ビーストモード」のF-35の姿

【F-35特集】気になる価格や性能、自衛隊による調達から諸外国の配備事情まで徹底解説

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