スクランブル回数日本一! “国防の最前線” 沖縄のF-15戦闘機部隊に密着「失敗できない」みなぎる緊迫感

航空自衛隊創設70周年の2024年は、沖縄県の那覇基地に所在する戦闘機部隊、第204飛行隊も発足60周年を迎えます。今回、国防の最前線で奮闘する部隊を密着取材しました。

日本で最も忙しい戦闘機部隊

 防衛省が2024年4月19日に発表した2023年度の緊急発進実施状況によると、緊急発進回数は去年1年間で669回を数えました。このうち中国機に対するものが479回と最多で、那覇基地に司令部を置く南西航空方面隊の緊急発進は401回を数えています。つまり1日あたり、1回以上の緊急発進が行われる計算となり、これが「日本で最も忙しい戦闘機部隊」と言われる所以です。

 第204飛行隊も通常の訓練に加え、領空侵犯に備えて緊急発進のために待機する「アラート任務」に就いています。

 今回、筆者(石津祐介:ライター/写真家)はF-15の複座型、F-15DJの後席に同乗し第204飛行隊の訓練に密着しました。

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今回の訓練フライトを担当してくれた第204飛行隊のパイロット。向かって左から、江良(えら)3佐、宮田1尉、浦1尉、爲計田(いけだ)1尉(石津祐介撮影)。

 訓練は、沖縄本島の北西側洋上に広がる訓練空域「ムース・ノース」エリアで、4機のF-15が参加して行われました。

 通常の訓練は大きく3つに分かれます。ひとつは1対1で行う基本的な訓練。部隊に配属された新人パイロットは、まずこの1対1での戦闘訓練を行い、そしてタッチアンドゴーなど離着陸の訓練を繰り返します。

 次が、対戦闘機戦闘訓練です。敵との戦闘を想定して行う訓練で、高度制限を設けるなど、パイロットの技量と経験に応じた安全確保をしています。

 そして3つめが、対領空侵犯措置の訓練です。領空に接近する国籍不明機役を設定し、様々な機種、機数に対応できるように、多様なシナリオを計画し、訓練を行っているそうです。

 前述したように、那覇基地は他基地と比べて緊急発進を行う回数が桁違いに多く、アラート任務の経験を重ねたパイロットたちは「日々、緊張感を持って任務にあたっている」といいます。

 今回の訓練に参加したパイロットが、「訓練では失敗しても、実任務は失敗できない」と語っていたのが、筆者には印象に残りました。

【了】

【初公開!】“火の玉” 射出しながら飛び回る空自F-15J戦闘機たち(写真)

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