知られざる改造が満載!「ブルーインパルス」曲技飛行するための工夫 ノーマルT-4との違いは

東京オリンピックに引き続き、パラリンピックの開会日にも都心上空を飛ぶブルーインパルス。その機体には、スモークを出す以外にも様々なアクロバット機ゆえの専用改修が施されています。

アクロバット飛行用の警報装置とは

 T-4はジェットエンジンを2基搭載していますが、その右側エンジンの排気口直後にスモーク用ノズルがあり、ここからスピンドルオイルを出すと、高温のエンジン排気によってオイルが一瞬で気化します。そして機体後方に一定程度流れたところで今度は大気によって冷やされ、細かくなったオイルが目に見える形で白くなり、それがスモークとして映るのです。

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ブルーインパルス仕様のT-4の機体最後部。赤い丸で囲った中の細く突き出たものがスピンドルオイルの投棄用ベント(画像:航空自衛隊)。

 また、ブルーインパルスはアクロバット展示をするうえで低空を飛ぶことが多いため、それに応じた改修が施されています。

 まずはバードストライク対策。鳥の衝突によって機体が破損し、操縦不能や墜落に陥らないよう、コックピット正面の風防は強化され、内部のヘッドアップディスプレイ(HUD)も、通常なら材質はガラスであるのに対し、樹脂製に変更されています。さらに主翼前縁についても同様の対策として内部構造が強化されているとのこと。

 さらに「低高度警報システム」という、地面に異常接近した場合に光と音でパイロットに危険を伝える装置も搭載されています。

 これは脚とフラップが収納されている状態で、設定した高度よりも低い位置に機体が降りた際に警報を発するものです。気圧高度計の数値によって作動するため、展開先の飛行場の標高に左右されないよう、その都度、気圧高度計の値が対地高度と同一になるようセットする必要があるそうです。

 これに伴い、コックピット内部には低高度警報システムの警告灯とアラームが設置されており、そのための制御パネルも増設されています。また前述のスモーク排出に関連した装備として、スピンドルオイルの残量計や作動灯、スモーク発生装置のポンプスイッチなども配置されています。ちなみに、スモーク排出スイッチは操縦桿に設けられています。

【滅多に見られません】「ブルーインパルス専用機」へのスモークオイル補充の仕方(写真)

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