デカければ良いワケじゃない! 米空軍の次期空中給油機候補、KC-46の“半分サイズ”で未整備地もOK 今後のトレンド!?

ブラジルの航空機メーカー、エンブラエルが、米空軍の新たな運用構想を見据え、自社の軍用戦術輸送機KC-390「ミレニアム」をベースにしたブーム式の中型戦術タンカーの開発・提案を進めています。

中型戦術タンカーのメリットは?

 KC-390の強みは、最大離陸重量約87tという比較的コンパクトな機体サイズにより、従来のKC-46やA330 MRTTでは運用が難しい中小規模の飛行場にも進出しやすく、短い滑走路や島しょ部の前進拠点での運用にも適しています。

Large 20260416 01

拡大画像

F-16編隊に空中給油をおこなうKC-135。現代の航空戦では空中給油機の存在は不可欠である(画像:アメリカ空軍)。

 米空軍が進めるACEでは、戦闘機だけでなく、それを支える燃料補給網の分散も不可欠です。大型タンカーを後方基地に置きつつ、KC-390のような中型給油機を前方の小規模拠点へ展開させることで、戦闘機の継戦能力と生存性を両立させることができるのです。

 今回のイラン危機で空中給油機そのものが攻撃対象となったことは、従来の「大型基地集中型」の運用に限界があることを示しました。

 KC-390のブーム式空中給油機構想は、単なる新型機の開発ではなく、ミサイルや無人機による長距離打撃能力が普及した時代に対応する新しい航空戦のあり方を象徴する存在といえます。大型空中給油機を後方に置き、KC-390のような中型空中給油機を前線へ分散展開する発想は、今後の米空軍のACE構想においても有力な選択肢として浮上する可能性があります。

【画像】おお、よく見る“棒”が出てきた これが、ブーム式に対応したKC-390です

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. 機体サイズが小さい事でより小規模な飛行場に展開出来るのは良いとして、機体サイズが小さい分導入数を増やすと、乗員も増やさにゃいかんのがネガ要素かな?

記事ランキング

  1. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  2. 「断固たる措置を講じる」首都高公式ブチギレ! 「公平性を著しく損なう」非常識ドライバーに“鉄槌”…一体何が?
  3. 「知らなかった!」SNSで話題に 高速道路の“2つ並んだ赤い三角コーン”、実は超重要な「ある合図」だった! NEXCO公式が投稿
  4. 神奈川県警の“バイクは自転車レーン走るな”投稿にツッコミ殺到! 「自転車にも車にもバイクにも迷惑です」…何が問題に?
  5. 史上最大の軍艦より135mもデカい!? 旧海軍「大和」を凌ぐ『エースコンバット8』の新ボス「陸上戦艦」の衝撃スペックとは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号