ボロボロ!?「海自唯一の4発輸送機」後継はどれに? 本命・国産・南米の新星・大穴まで 間もなく動き出す “次期輸送機レース” の行方
空自と海自で運用されてきた傑作ターボプロップ輸送機C-130「ハーキュリーズ」。とくに海自の機体は中古のリプレイス機のため更新が迫っています。防衛省で後継機選定に向けた調査を開始するなか、候補になりそうな機種を比べてみました。
海自の任務に最適な機種とは
C-390と同じターボファン双発の輸送機としては、川崎重工業が開発した国産機C-2もあります。
C-2は、最大ペイロード36t、航続距離は最大ペイロード時で4500kmと、C-390より一回り大きい輸送機です。両者を比べると、輸送能力を重視すればC-2、機体価格を重視すればC-390という選択になるでしょう。
一方で、不整地や短距離での離着陸が求められる戦術輸送機では、ターボプロップエンジンの需要は根強いものがあり、これまではC-130がその需要に応えてきました。しかし、エアバスが開発したA400Mの出現以降、世界のターボプロップ戦術輸送機の市場は新旧対決の構図となっています。
そこで新設計のターボプロップ機としてラインナップに挙がってくるのがA400Mです。同機は、C-130と同じターボプロップ4発ながら、機体サイズは一回り大きく、最大ペイロードは37t、航続距離は最大ペイロード時で3300kmと、飛行性能や輸送能力でC-130J/J-30を上回っています。採用国はC-130Jの23か国には及ばないものの、エアバスを構成するフランスとドイツ、スペインをはじめ、NATO諸国を中心に10か国を数えます。
これら4機種の候補機を見る限り、現代の輸送機として十分な性能や実績を有していることから、どの機種が選定されても、おかしくはありません。選定作業の開始はまもなくです。今後進むであろう、自衛隊新型輸送機の行方を引き続き注視していきたいと思います。
Writer: 小林春彦(月刊『軍事研究』記者)
月刊誌『軍事研究』編集部記者。編集作業の傍ら、運用者である防衛省・自衛隊および防衛装備品を作る国内外企業などの取材をもとに記事を(不定期に)執筆する。





A400Mの能力を凌駕する国産C-2あるのに、A400Mを選択肢に入れるいみが分からない・・・