空自屈指の「秘匿性高すぎ部隊」じつは2026年春に“ひそかな大改編”やってた!? 最新の電子戦機「XEC-2」も近々配備か
2026年3月の航空自衛隊の部隊改編。宇宙作戦団の陰で、ひそかに「警戒航空団」が大幅な機能拡充を遂げていました。MiG-25事件を機に発足した同部隊に、電子戦や無人機偵察などの極秘任務が集約された背景と、最新機「XEC-2」の動向に迫ります。
発展続ける警戒航空団
このように航空機によるISR(情報収集・警戒監視・偵察)任務が警戒航空団に集約された結果、装備する機種もE-2C/DとE-767に、RQ-4B、さらには航空自衛隊のホームページに載っていないYS-11EB電波情報収集機とその後継機RC-2が加わり、機密性の高い航空機が勢揃いしたのです。
ところで、かつて電子戦隊は、地上の警戒管制レーダーなどに対するECM訓練のため、YS-11EA電子支援機とEC-1電子戦訓練支援機を運用してきましたが、両機種とも2024年度末までに用途廃止された模様です。このため、電子戦隊に航空機が配備されていないと推測されます。
こうした状況から、次に警戒航空団に加わると見られているのが、YS-11EAおよびEC-1の後継として開発中のスタンドオフ電子戦機「XEC-2」です。同機はRC-2と同じくC-2輸送機がベースで、2020年度に開発試作を開始。機内に妨害装置や電波収集装置などを搭載し、機体各所に設置された複数のアンテナドームなどによって、カモノハシのような外観が印象的です。
1号機は今年(2026年)6月、飛行開発実験団に配備され、これから技術・実用試験が行われます。なお、開発完了後の配備先について公式発表はありませんが、警戒航空団に配備されれば、従来の受動的なISR任務に、電磁妨害という能動的な任務が加わり、その歴史に新たな1ページを刻むことになるでしょう。
Writer: 小林春彦(月刊『軍事研究』記者)
月刊誌『軍事研究』編集部記者。編集作業の傍ら、運用者である防衛省・自衛隊および防衛装備品を作る国内外企業などの取材をもとに記事を(不定期に)執筆する。





コメント