夏の高速は“ボンッ”に要注意! 突然タイヤが破裂する「バースト」なぜ起きる? 周囲を巻き込む恐怖と自己防衛策

帰省や行楽で高速道路を利用する機会が増える夏。実は高速道路でのトラブル原因の約4割が「タイヤ」に関わるものだとか。大事故につながりかねない突然のバースト(破裂)の原因と、出発前に必ず確認すべき3点を解説します。

犯人は「熱」と「たわみ」! タイヤが波打つ恐ろしい現象

 空気圧が不足すると、タイヤは走行中に大きなたわみを繰り返し、内部に異常な熱を持ちます。高速走行時には、接地面より後方が波打つように変形する「スタンディングウェーブ現象」が起き、損傷やバーストにつながるおそれがあります。

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高速道路のトラブル発生で最も多いのがタイヤのトラブル(画像:PIXTA)

 この危険性を、JAFが試験機で検証しています。空気圧を半分にしたタイヤは時速200kmで表面が波打ち、温度は100℃を超え、時速210kmでバーストしました。適正な空気圧のタイヤは同じ時速210kmでも外見上の異常はなく、温度も60℃ほどだったといいます。

 JAFは、これは高速域での実験だとしたうえで、空気圧不足のタイヤを長く使い続ければ、法定速度内でもバーストする可能性があるとしています。

 帰省や旅行で人や荷物を多く載せ、長距離を走るときも注意が要ります。許容荷重を超える積載や空気圧不足での走行は、タイヤの変形と発熱を大きくします。

 バーストは、自分のクルマだけの問題ではありません。破裂した破片は路上に散らばり、後続車や並走するクルマにとって危険な落下物になります。路肩での交換作業中にはねられる二次事故もあり、バースト1本が大きな事故の連鎖を生みかねません。

 国土交通省のまとめでは、高速道路会社が2022年度に処理した落下物は30.9万件。また、NEXCO西日本管内の集計では、タイヤなどの自動車部品類が落下物の約11%を占めています。

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