自衛隊にピッタリじゃないか? エアバスのキーマンがわざわざ来日して売り込んだ新型「無人機」の正体 「ヘリの代わり」だけじゃない万能さよ!

エアバスが開発中のUASについて、同社グループのキーマンが来日して説明しました。じつは、自衛隊のニーズに応える製品として、日本へ売り込みを図っている可能性があります。

陸自ヘリの後継にぴったり?

 防衛省は令和5(2023)年度から、総合ミサイル防衛能力やスタンド・オフ防衛能力などによる抑止が機能せず、万が一攻撃を受けた際に、無人装備品(アセット)を活用して人的損耗を抑えつつ、非対称な戦い方により侵攻を阻止・排除することを目的とする「無人アセット防衛能力」の整備を推進しています。

 その一環として陸上自衛隊が運用するOH-1観測ヘリコプター、AH-1S対戦車ヘリコプター、AH-64D戦闘ヘリコプターを順次退役させ、その後継にUASを充てる計画です。導入されるUASが1機種なのか、複数機種になるのかは不明ですが、筆者が耳にしている陸上自衛隊がUASに求めている能力を、SIRTAPは充たしています。

 SIRTAPは固定翼機のためヘリコプターのようなVTOL(垂直離着陸)能力はありませんが、250m以下の滑走での離着陸が可能で、ヘリコプターに準ずる運用柔軟性を持つと考えられます。

 また、これは真偽のほどが定かではないのですが、防衛省が令和8(2026)年度防衛予算の概算要求にMALEに分類されるUASの取得費を計上したところ「高価すぎて数が揃えられない」との理由で政府に却下されたという話もあります。

 SIRTAPのような戦術UASは飛行性能や兵装・センサーの搭載量はMALEには及びませんが、MALEに比べて安価なので、数を揃えやすく、陸上自衛隊のニーズには適しているのではないかと筆者は思います。

もう一つの用途「スタンド・イン・ジャマー」とは?

 2026年7月6日付の読売新聞は、相手のミサイルなどの射程圏内に入り、電磁波でレーダーや通信を無力化する無人の電波妨害機「スタンド・イン・ジャマー」を自衛隊が導入する方向で検討に入ったと報じています。

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陸自のOH-1「ニンジャ」観測ヘリ(画像:陸上自衛隊)

 アメリカはスタンド・イン・ジャマーとしてF/A-18F戦闘機をベースに開発された電子攻撃機EA-18G「グラウラー」を運用していますが、有人機の場合、撃墜されると乗員が戦死したり、捕虜になるリスクがあることから、そのリスクのないUASに任せようという声が大きくなっています。

 読売新聞はスタンド・イン・ジャマーを「無人の電波妨害機」と断っていますので、日本政府と防衛省が導入を検討しているスタンド・イン・ジャマーはUASだと思われますし、レブエルタ氏の来日にはSIRTAPをそのベース機とする可能性を探る目的もあったのではないかと思われます。

【画像で詳しく!】これがエアバス「新型無人機」の正体です!

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