首都圏「ちょくちょく遅れる路線」ランキング 「混雑率」からは見えない路線の素顔

国土交通省が首都圏の主要鉄道路線における2017年度の遅延発生状況を公表。30分以上の「大規模な遅延」が多い路線、10分以下の「小規模な遅延」が多い路線とで、顔ぶれが大きく異なりました。

10分以下の「小規模な遅延」多発路線ワースト4

 10分以下の「小規模な遅延」の多い路線ワースト4と、1か月のうち平日20日間あたりの平均発生日数は次の通りです。

・1位:東急目黒線、11.6日

・1位:都営三田線、11.6日

・3位:東京メトロ東西線、11.4日

・4位:JR常磐線各駅停車(綾瀬~取手)、10.5日

・4位:東京メトロ千代田線、10.5日

・4位:東急東横線、10.5日

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東急目黒線の車両。都営三田線、東京メトロ南北線と相互直通運転を行う(2011年5月、草町義和撮影)。

 東急目黒線と都営三田線、JR常磐線各駅停車と東京メトロ千代田線はそれぞれ、相互直通運転を行っています。なお、東急目黒線と相互直通運転を行うもうひとつの路線、東京メトロ南北線も、小規模な遅延は平日20日間あたり10.4日発生し、ワースト7位にランクイン。一方、東京メトロ千代田線と相互直通運転を行う小田急線は6.8日、東急東横線と相互直通運転を行う東京メトロ副都心線は9.1日と、一方の路線と比較して遅延日数が少ないケースもあります。

 国土交通省によると、10分未満の遅延は「もっぱら利用マナーに起因すると思われる」という「利用者起因」の原因が全体の60.4%、うち「乗降時間の超過」が54%、荷物の挟み込みなどによる「ドア再開閉」が6.4%だそうです。また、車内の急病人や、乗客どうしのトラブル対応といった要因も27.1%を占めるといいます(2017年11月の平日20日間に発生した遅延要因を割合にしたもの)。

【路線図】「小規模な遅延」「大規模な遅延」発生状況

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コメント

3件のコメント

  1. これ行先変更は考慮されてんの?

    京浜東北線はちょっとでも遅れると、しれっと行先を変更するけど。

  2. 同率第9位の東急田園都市線の記載が漏れているようですが…

    http://www.mlit.go.jp/common/001245349.pdf

    • 田都は基本遅れるのがデフォで、少しばかりでは遅延と認めてない。

      しかもまともな遅延・混雑対策をやらないくせに、沿線にどんどんマンションが建設されているから、改善見込みはないですね。