何が「スーパー」だったのか ほぼ全国を走るも激減したJR特急名 一時は新幹線にも
従来型車両の引退とともに消える「スーパー」 いま現役なのは?
常磐線の「スーパーひたち」は、車両をE657系に統一したうえで主要駅停車タイプを「ときわ」、品川~水戸間速達タイプを「ひたち」として、「スーパー」を使わない体系に改めました。
また、JR西日本は283系の車両に「オーシャンアロー」という名前を付けていました。この283系が「スーパーくろしお」に運用されると、「スーパーくろしお(オーシャンアロー)」という長い名前になってしまい、かえってわかりづらくなってしまったため、「くろしお」に改めるといった例もありました。
以上のように“JRのスーパー離れ”が進んだ結果、2020年7月現在JRの旅客列車で「スーパー」が残っているのは、JR西日本の「スーパーまつかぜ」「スーパーいなば」「スーパーおき」と、智頭急行に直通する「スーパーはくと」の4列車のみとなりました。
私鉄の「スーパー」列車は少数派
私鉄では、新車投入の際に従来車と区別するため「スーパー」を冠した例はほとんどありません。
2020年現在、私鉄や第三セクター鉄道で「スーパー」を冠した列車は、前述の「スーパーはくと」のほか、小田急電鉄の「スーパーはこね」と一畑電車の「スーパーライナー」がある程度。いずれもほかの列車よりも速達性が高いことを「スーパー」で表しています。
私鉄が特急などの新型車両を乗客にアピールする場合は、東武特急の「リバティ」、西武特急の「ラビュー」、近鉄特急の「ひのとり」のように車両そのものに愛称を付けるのが主流で、「スーパー○○」といった列車名称はどちらかというと少数派のようです。
【了】
Writer: 児山 計(鉄道ライター)
出版社勤務を経てフリーのライター、編集者に。教育・ゲーム・趣味などの執筆を経て、現在は鉄道・模型・玩具系の記事を中心に執筆。鉄道は車両のメカニズムと座席が興味の中心。座席に座る前に巻尺を当てて寸法をとるのが習慣。言うなれば「メカ&座席鉄」。
かつて、地元を走る路線に、「スーパードラゴン」という快速列車も走ってました!
名鉄「パノラマスーパー」
今や「スーパー」どころか「特急」も半分は「急行」にした方がいいくらい、「急行」が無いのに「特急(特別急行)」があるのは不自然。少なくとも、とかち、すずらん、あかぎ、ときわ、かいじ、このあたりは急行でいいような。いやこの際いっそ全部種別を棚卸しして急行にしてしまってもいいくらい。
国鉄の金儲けのため
急行をとにかく特急にした(急行料金より
特急料金が高い)
子供の頃は
岡山~鳥取は急行(砂丘)でした
料金そのまま急行を標榜されては元も子もない
JR九州はスーパーではなく、ハイパーだったのかな?
それは783系だけだ。
「スーパーはこね」はちと意味が違う。
だってもともとそっちが本家の「はこね」だったんだから。
それが箱根観光客限定特急みたいな運用ではままならなくなり途中駅にも停車して「あしがら」として運転される列車が増えてしまったことから始まって、最終的にはもともと「はこね」と名乗っていた列車を「スーパーはこね」に改称する事態になったわけなので。
「スーパーくろしお」もそれに近いものがあるな。
あれも急行「きのくに」から格上げされた停車駅の多いタイプに侵食されて、新大阪乗り入れを機にもともとの「くろしお」だった列車にパノラマグリーン車をつないで「スーパー」を名乗らせた感じだ。
小田急の場合
列車名の「はこね」より
箱根に行くのは
「ロマンスカー」のほうが有名?
列車名だけでなく、商品名や店名など、あらゆるシーンでも「スーパー」は頻繁に使われていた。ブームだったように思う。
今は何気にブームなのが「プレミアム」だろうか。
たしかに、それはありかも。何を基準に「プレミアム」なのか不明なのが、結構多数ありますから。
「スーパーいなば」も智頭急行を経由して
岡山~鳥取だけど
車両の
キハ187系ほJR西日本所属
京都~倉吉
「スーパーはくと」
同じく智頭急行を走るけど
HOT7000系は「智頭急行」所属
しかも、智頭急行では
制御振り子で130キロ❗
だから第三セクター所属の「スーパー」になる
了様、児山様ありがとうございます。自分の地元九州では、列車名ではないが、高速バスで「スーパーノンストップ」たる種別が現在も存在します。この種別は従来のノンストップ系統よりもさらにノンストップ区間を拡大して停車数を少なくしたものではありますが、後に従来のノンストップ系統が停車数を増やしたり、従来のノンストップ系統そのものが系統廃止になってしまうなどで、事実上の種別名の「スーパーノンストップ」が、ノンストップ系統となり、「スーパー」の名称はその名残りで現在も残っています。でも将来的には「スーパー」の意味もあまりなくなる事から消滅し、単に「ノンストップ」になるかもしれません。