タイヤ会社が作りました! 組み立て5分のインスタント飛行機 めちゃ手軽でも売れなかったワケ

「ホームビルド機」と呼ばれる自作の組み立て式飛行機は、第2次世界大戦前の1920年頃からすでにありましたが、それらとはひと味違う組み立て式の飛行機をアメリカのグッドイヤーが1950年代に開発しました。

ゴムボートのように膨らませて使う飛行機

 タイヤメーカーであるグッドイヤーがかつて、組み立て式の飛行機を作ったことがあります。それは、日本でも見られる分解したり折りたためたりするモーターグライダーなどのような飛行機(超軽量動力機)とは、ひと味違うものでした。

 グッドイヤーが開発したのは、まさにタイヤと同じく、空気で膨らませるゴム製の飛行機です。「インフレートプレーン」と呼ばれるもので、直訳すると「膨張式飛行機」となります。

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飛行機のイメージ。画像は航空自衛隊のT-7(柘植優介撮影)。

 インフレートプレーンの最大の特徴は、折り畳んでコンパクトにできる点です。エンジンとプロペラは機体から外せるようになっており、それらを外した機体は空気を抜くことで、1畳以下の大きさにまとめることができます。この大きさなら、トラックどころかジープクラスの車両の荷台にも載せられるほか、コンテナに詰めてパラシュートで落とすこともできました。

 グッドイヤーは1955(昭和30)年に「インフレートプレーン」を企画しますが、アメリカでは1931(昭和6)年、ラバーグライダーの試作実験がすでに行われていたため、そのデータを基にわずか12週間で設計から製造まで行って、1956(昭和31)年2月13日に初飛行へとこぎ着けました。

【写真】人力でも運べそう? 空気を抜いた「インフレートプレーン」

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