名機「紫電改」で敵機を圧倒! 松山上空の死闘を元パイロットが回顧「敵の赤ら顔が見えるほど肉薄した」

太平洋戦争末期、新鋭戦闘機「紫電改」に乗っていた元パイロットの古積康雄氏の回想録を紹介します。彼は、かつて四国・松山で編成された第343海軍航空隊に在籍しており、1992年に当時を振り返って手記にまとめています。

この記事の目次

・松山で誕生した「獅子部隊」

・硫黄島上空に消えた戦友

・401飛行隊、台湾へ進出

・フィリピン上空の一大航空戦

・343空、四国上空の戦い

松山で誕生した「獅子部隊」

※本記事は月刊『丸』(潮書房光人新社)1992年9月号に掲載された元戦闘機パイロット、古積康雄氏の手記を抜粋・編集したものです。

 1943(昭和18)年11月15日、松山基地において第341航空隊(獅子部隊)は誕生した。われわれが松山に来たときは、まだ飛行場は完成していなかった。

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「紫電改」は着艦フックを備えた改二等、多くの派生機が計画された(画像:月刊『丸』提供)。

 その日は肌寒い1日で、われわれ二十数名は松山駅前より路面電車に乗り、どこをどう回ったかはっきり覚えていないが、バス停留所に近い市役所前で降りた。やがて1丁足らずの街路を歩くとバス停留所についた。

 やがてバスは松山の町並を走る。車窓から眺めるそれらの景色が後ろへ飛び去っていく。しばらくして町外れになった。道幅が急に狭くなって田舎らしくなってくる。それでも道路沿いの家は、城下町らしく高い石塀で白壁の土蔵のある、がっちりした家が多かった。

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Writer:

1948(昭和23)年2月に創刊した、80年近い歴史をもつ月刊誌。第二次世界大戦における戦争体験者の生の声を収集し、大戦当時の貴重な写真を掲載。発刊元は株式会社潮書房光人新社。

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