米空母は全部 “端っこ” なのに、なぜ海自「いずも」は違う? 艦載機エレベーターの配置に隠された運用思想の違い
空母の甲板と格納庫を行き来する「エレベーター」。初期の空母は甲板の中央にありましたが、現代の米大型空母ではすべて舷側に配置されています。そこには、戦闘時の“ある致命的なリスク”を避ける工夫がありました。
「大穴」が開く致命的リスクと舷側配置のジレンマ
次に、エレベーターの装備位置について考えてみましょう。空母にとって、飛行甲板はまさに「命」です。何らかの理由で飛行甲板が使えなくなり、艦載機の発着艦ができなくなった空母は、戦力ではなくなります。
この点、インボード式エレベーターの場合、故障や敵の攻撃を受けた際に「上った状態」で止まればよいですが、「下がった状態」で止まってしまったら、飛行甲板の真ん中に大穴が開いたのと同じことになり、艦載機の発着艦が不可能になってしまいます。
そのため、まだインボード式しかなかった頃は、もし下がったままの状態となっても、なんとか発着艦が行えるような位置を計算してエレベーターを配置していました。
一方、舷側に張り出したデッキサイド式の場合は、もし下がったままで止まったとしても飛行甲板の首尾線上(滑走部分)に穴が開くわけではないため、艦載機の運用はさほどの困難なく続けられます。
とはいえ、デッキサイド式にも弱点はあります。文字通り空母の舷側に張り出しているため、小型の空母では、荒天時や艦の傾斜によって波に叩かれやすく、それが故障や破損の原因となりかねません。
また、2層以上の格納庫を持つ空母では、エレベーターをかなり下まで降ろす必要があり、海面との距離が近くなりすぎるという懸念もありました。





いずも型は、計画当初F-35の搭載予定はないとしてました。
ただ実際の設計は、搭載予定の機体サイズではなく、設計開始時点で艦上で運用可能な世界中の航空機の中で、最大サイズの航空機へ対応した形で寸法が決められてますね。
また後部が舷側エレベーターとされたのは、F-35Bが艦後部から離陸し、艦後部に着艦する運用に合わせたから。