欧州FCAS空中分解でドイツも急接近か!? 日英伊「GCAP」に群がる参加国と、浮き彫りになる日本の“危機”
欧州の次期戦闘機開発「FCAS」が中止となり、ドイツが日英伊の「GCAP」へ参加する可能性が浮上。しかしGCAPも経費増大やイギリスの資金不足など課題が山積しています。日本が取るべき道を考察します。
GCAPの足を引っ張るイギリスの拠出金
こうした安全保障環境の激変が追い風となって、アメリカがボーイングF-47の開発を正式発表した後も、GCAPに関心を寄せる国は増えています。これを受け、イギリスとイタリアはGCAPの第三国輸出を見据え、「オブザーバー」としての参加枠組みの創設に前向きです。
報道によると、GCAPのオブザーバー参加とは、開発には直接加わらないものの購入に関心を寄せる国に対し、機密保持を条件としてGCAPの性能や開発状況などの情報を共有し、参加国の購入につなげるものとされています。
そのオブザーバー参加国の候補としては、ドイツ以外にも、カナダ、スウェーデン、オーストラリア、サウジアラビア、ポーランドの名前が挙がっています。特に関税問題でトランプ政権と対立するカナダは、GCAPへのオブザーバー参加を申請したようです。そして、7月のファンボロー航空ショーに合わせて日英伊3か国の防衛大臣がイギリスで会談し、カナダのオブザーバー参加を認める方向です。
オブザーバー参加を通じてGCAPの輸出が実現すれば、将来的には量産効果による開発コストの低減が見込めますが、GCAPにとって目下、喫緊かつ最大の問題解決には直結しません。
実は、4月にGIGOとエッジウィングの間で結ばれた最初の契約は今年6月末までの「つなぎ契約」で、早急に複数年の本格契約へ切り替えが求められています。これは、イギリスの国防投資計画の策定が遅れたことに伴い、GCAPへの拠出金が確定できないことに起因するものです。
このままでは、2030年代半ばにF-2の退役が始まる日本にとって死守すべき「2035年の部隊配備開始」という開発スケジュールに影響が出てしまいます。そのため、イギリスのフィナンシャル・タイムズ誌は、日本政府が圧力をかけ、イギリス政府は60億ポンド(約1兆3000億円)を拠出する方針だと報じています。





ドイツの参加は無理ですね。ドイツは、生産割合を要求するから、開発が遅れますので日本は反対する。資金が欲しいイギリスの枠やイタリアの枠を調整するなら可能なこと