超ミニ路線が歴史を変えた!「短絡線」5選 人の流れ変化 ライバルに勝利 “直通”のカギ
近鉄特急には絶対に欠かせない短絡線
大阪、京都、奈良、そして三重、愛知にネットワークを展開する近畿日本鉄道(近鉄)では、特急の運行で重要な短絡線が2か所存在します。
中川短絡線・八木新ノ口短絡線
ひとつは伊勢中川駅(三重県松阪市)を短絡する中川短絡線、もうひとつは大和八木駅(奈良県橿原市)を短絡する八木新ノ口短絡線です。いずれの短絡線も近鉄特急ネットワークにはなくてはならないもので、中川短絡線は名阪特急が、八木新ノ口短絡線は「しまかぜ」「伊勢志摩ライナー」なども含めた京伊特急が走行します。
中川短絡線は名古屋線と大阪線をつなぎます。両線は並行するように伊勢中川駅に入りますが、そのままでは直通列車はスイッチバックしなければなりません。短絡線を通ることで、駅を通らず直通が可能です。
八木新ノ口短絡線は、ほぼ直角に立体交差する大阪線と橿原線をつないでいます。
大崎支線
JR西大井駅(東京都品川区)を上り方面に発車してしばらくすると、品川方向と新宿方向に線路が分岐します。一帯は蛇窪信号所と呼ばれ、新宿方向の線路はここから大崎駅へ向かいます。この2kmの路線が通称 大崎支線と呼ばれる短絡線で、元々は戦前に貨物列車用として建設されました。
現在は湘南新宿ラインや相模鉄道からの直通列車がここを通って新宿へ向かいます。それまで横浜方面から副都心である渋谷・新宿へ向かうには、品川など山手線の駅まで出て、乗り換えが必要でしたが、大崎支線を経由することにより、東海道本線や横須賀線沿線から副都心方面への直通を実現。首都圏の流動を大きく変えたといえるでしょう。
補足ですが阪和鉄道ではなく阪和電気鉄道です。開業時から電化されていました。
関国空港ではなく、関西国際空港(関西空港、関空)
乗りものニュース編集部です。
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