超ミニ路線が歴史を変えた!「短絡線」5選 人の流れ変化 ライバルに勝利 “直通”のカギ
少し離れた線路どうしを結ぶ「短絡線」。路線図にはまず載らず、距離も短いなどと地味な存在です。しかし直通列車が通せるようになるなど、利便性の向上や輸送力の増強といった鉄道全体に果たす役割は決して小さくありません。
東京とのダイレクトアクセスを可能に
2つの鉄道路線が直交していたり少し離れて並行していたりする場合、その間に短い線路を建設し、列車が行き来できるようにすることがあります。その線路は往々にして短絡線と呼ばれます。
短絡線は長くても2kmほど、通常は数百mと短いものばかりですが、路線によっては旅客流動を大きく変えたものも存在します。今回はそのような「歴史を変えた短絡線」を5つ紹介してみます。
福島駅・盛岡駅の新在短絡線(アプローチ線)
新幹線と在来線を結び直通列車を走らせることで、乗り換えをなくし所要時間を短縮する「ミニ新幹線」は、1992(平成4)年の山形新幹線開業により実現しました。
場所はJR福島駅。奥羽本線の南側に新在短絡線を設け、ここを経由することで東北新幹線と奥羽本線が結ばれ、山形新幹線として運行が可能になりました。同様の例はJR盛岡駅から田沢湖線に乗り入れる秋田新幹線にも見られます。
ミニ新幹線の実用化によってフル規格では採算が難しい地域でも、比較的安価に新幹線の恩恵を受けられるようになりました。山形新幹線・秋田新幹線とも利用は好調で、山形新幹線では2020年、福島駅を改良して列車本数を増やせるようにする計画が始動。秋田新幹線では田沢湖線の赤渕~田沢湖間に新線を建設してスピードアップするといった計画も立てられています。
こういったミニ新幹線の開業もあり、2002(平成14)年以降は東北全県に新幹線が到達。福島・盛岡両駅の短絡線が、東北地方の交通網の充実に大きく寄与しているといってもいいでしょう。
補足ですが阪和鉄道ではなく阪和電気鉄道です。開業時から電化されていました。
関国空港ではなく、関西国際空港(関西空港、関空)
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