何もかも「そぎ落とし過ぎた原付」結果ヒットせず…「でも後悔はありません」ホンダの気概を感じる「バイト」を振り返る

エイプやズーマーといった、当時の若者たちに愛されたホンダの名バイクたち。そんなバイクを生み出した「Nプロジェクト」が続いて開発したのが、外装を削ぎ落したバイトです。バイトの歴史を振り返ってみましょう。

「ヒットしなかったバイク=失敗作」ではない

 発売後に若者ユーザーの間で相応の支持を受けながらも、エイプやズーマーほどの評価を得ることができなかったのは、個性的すぎたモデルのコンセプトおよび外観と、対象がライトなバイクユーザーだったことで、「メットイン機能がない」など他車種よりも合理性に欠けていたためであるように思えます。

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バイトはヒットには至らず短命に終わったものの、意義ある開発だった(2024年、松田義人撮影)。

 ただし、バイトがエイプ、ズーマーほどのヒットに至らないことを「Nプロジェクト」はあらかじめ予想していたようにも思えることがいくつかあります。

 近年でもなお、当時の関係者がバイトの開発秘話の取材に応じているほか、ホンダ・コレクションホールでも短命だったエイプを目立つように展示していて、「ヒットはしなかったが、ホンダのバイクの可能性と矜持が込められたモデル」として位置付けされているきらいがあります。

「ヒットしなかったバイク=失敗作」というわけではなく、短命に終わりながらも意義ある開発がなされたモデルこそがバイトであり、実はホンダらしい遊び心が詰まっているように感じます。そして、こういった挑戦的なモデルにこそ「バイクの楽しさの新しい提案」「バイクの未来の可能性」があるようにも思います。

【ヒットならずも意義深い1台】ホンダ「Nプロジェクト」が生み出したバイトを写真で振り返る(画像)

Writer:

1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。

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