これがカブ!? よく見ろ“ビミョーに名前が違う”だろ――30年前のホンダが放った「世界初の市販電動バイク」とは? 20年後に再来!
ホンダは1990年代、他社に先駆け世界初の市販電動バイクを発売しました。「カブ」と誤読されそうな名を持つこのバイクから、30年以上続くホンダの電動バイクへの挑戦と、近年のリコール騒動までを振り返ります。
2010年代以降、ホンダは畳みかけるように電動バイクを続々リリース
こんな経緯がある中でもホンダは独自に電動化への研究を怠らず、2010年に法人向けのEV-neo、2017年に原付二種クラスPCX ELECTRIC、2019年にBENLY e:とGYRO e:といったプロユースの電動バイクを続々とリリース。さらに2023年には原付一種クラスの一般ユーザー向け電動バイク、EM1 e:をリリースします。
そして、ついに1994年発売の「CUV」の名を継承したCUV e:を2025年6月にリリース。バイク業界における「電動化」をここでホンダが完全にリードすると思われました。
しかし、そのCUV e:発売の翌月、とんでもないことが起こりました。
思いを込めたCUV発売翌月に起きた、着脱式バッテリーのリコール騒動
このとき、ホンダの電動バイクに使用される着脱式バッテリー(リチウムイオン電池)「Honda Mobile Power Pack e:」の内部の溶接に問題が発覚。「発火する恐れがある」として、2025年7月16日、合計10車種(シリーズモデル含む)に対応する約1万9000台のバッテリーのリコールが発表されました。
神奈川、福岡、熊本県の郵便局車両では実際に3件の火災が起こりました。これを受けてホンダは「対策品への交換が完了するまでは、対象バッテリーの使用をただちに中止すること」と呼びかけました。
リチウムイオン電池については、今でこそそのリスクが叫ばれるようになりましたが、ホンダのリコール騒ぎを受けて考えると、「電動バイク」はまだ過渡期にあり、本当にガソリンに変わる未来のモビリティになるにはさらなる研究開発と技術進化が必要なのだと思いました。
まさに「1歩進んで2歩下がる」格好になったホンダですが、これまで数々の革命的開発を続々と行ってきたのもまた、他でもないホンダです。
今回のリコールで失った信頼を挽回するためにも、「未来のモビリティ」開発へさらに注力し、前進してくれることに期待するばかりです。
Writer: 松田義人(ライター・編集者)
1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。





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