じわり増える首都圏「朝活」列車 通勤ピークシフトは始まっていた?

京王はライバルに先手を打って増発

京成電鉄

 2016年11月19日のダイヤ改正で、早朝時間帯の京成成田発、快速・京成上野行きを快速特急・羽田空港行きに変更しました。2017年10月28日のダイヤ改正で早朝時間帯の上り快速を快速特急に格上げしました。京成電鉄の早朝のダイヤ改正は通勤ピークシフトよりも成田空港発着のLCC(格安航空会社)便との接続に配慮したようです。

 京成上野着で5時台着の速達列車はありません。6時台に快速1本、有料特急「モーニングライナー」1本、7時台に快速1本、通勤特急2本、「モーニングライナー」1本です。押上線直通は充実しています。押上着は5時台に特急1本、6時台に快速特急1本、アクセス特急1本、特急1本、快速2本。7時台は快速特急4本、アクセス特急2本、特急2本です。

京王電鉄

 2018年2月22日のダイヤ改正で、新宿着7時台の速達列車が増発されました。ライバルの小田急電鉄の複々線完成ダイヤ改正に先手を打ったといえそうです。

●京王線

 都営新宿線直通も含めて、新宿着は5時台に特急2本、区間急行2本。6時台に特急・準特急5本、急行・区間急行4本。7時台に特急・準特急7本、急行・区間急行7本。8時台に入ると8時50分着の列車まで、特急、準特急はありません。速い列車で通勤したいならピークシフトがオススメです。

●井の頭線

 渋谷着は6時台に急行5本、7時台に急行5本。7時台後半から8時台は急行がなく、各駅停車のみです。見事に追い越し、追い抜きのない平行ダイヤになっています。

京急電鉄

 2017年10月28日にダイヤ改正が実施されました。早朝時間帯に羽田空港から横浜方面直通の「エアポート急行」を3本新設しました。これは羽田空港の早朝着の国際線に配慮したと思われますが、横浜への通勤に便利な速達列車ともいえそうです。

 品川着の列車は5時台に快特1本、特急2本、エアポート急行1本。6時台は特急6本、エアポート急行7本。7時台は快特3本、特急6本、エアポート急行6本、有料「モーニング・ウィング」1本です。快特の俊足ぶりが話題になる京急ですが、通勤ラッシュ時間帯は特急、エアポート急行、普通がほぼ同数で走り、バランスが取れたダイヤといえそうです。

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コメント

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1件のコメント

  1. 貴重なまとめ記事、ありがとうございます!

    ただ常磐線ユーザーとしては記載内容に違和感が。

    取手以南の快速運転エリアでは最早中距離列車も快速電車も違いがないので、早朝Biz観点では上りときわ位しか…
    (ちなみに上野基準だと6時代の品川行きは1本、7時代だと4本の品川行きがあるので、強いて言えばこれかも?)